ドル円は小動きの中、徐々に上値を切り下げる展開となり、112円18銭前後まで売られる。その後は株価の上昇に伴いドルを買い戻す流れとなり、112円台半ばまで反発して取引を終える。ユーロドルは方向感もなく、1.17台前半から半ばで推移。

 株式市場は大幅に続伸。ダウは160ドル上昇し、S&P500も16ポイント上昇。いずれも最高値を更新して取引を終える。債券相場も上昇。長期金利は小幅ながら低下し、2.35%台へ。金と原油は共に反発。


10月中古住宅販売件数   → 548万件

ドル/円112.18 ~ 112.59

ユーロ/ドル1.1719 ~1.1752

ユーロ/円  131.57~ 132.09

NYダウ  +160.50 → 23,590.83

GOLD  +6.40 →1,281.70ドル 

WTI  +0.41→ 56.83  

米10年国債 -0.011 → 2.356%


本日の注目イベント

欧  ユーロ圏11月消費者信頼感(速報値)
英  英秋季財政報告
英  英、メイ首相下院で党首討論
米  新規失業保険申請件数
米  10月耐久財受注
米  11月ミシガン大学消費者マインド(確定値)
米  FOMC議事録(10月31、11月1日分)


 ドル円は前日のNY市場で112円71銭まで反発し、昨日の東京市場でも、株価の上昇を手がかりに上値を試したものの、ちょうど同じ水準で上昇を抑えられ、その後は上値を切り下げる展開になっています。昨日のNYでは、北米自由貿易協定(NAFTA)交渉が一部のセクターで合意に近付いているとの報道を受け、カナダドルとメキシコペソが上昇し、株価も再び最高値を伺う動きでした。

 米長期金利の低下に伴ってドル円もジリジリと値を下げたものの、株価の上昇に支えられる形で112円割れは回避できていますが、全体的には方向感のないもみ合いが続いています。足もとでは114円はおろか、113円台も徐々に重く感じられる印象ですが、一方で、112円割れではしっかりと底堅い動きも見せています。これは、111円台後半から半ばにかけては、「雲の上限」、「120日線」さらに「200日線」が集まっており、この水準が支持帯として機能しているものと考えられます。(いずれも日足ベース)

 一方で短期的な「1時間足」では、昨日も何度も見られたように「雲の上限」が、今度は上昇を阻んでいるのが確認できます。また、14日に記録した113円90銭前後を頂点にトレンドラインを引くと、この線がレジスタンスラインとなってドル円は下落を続けており、目先はこの線をしっかりと超えられるかどうかです。現在は112円50銭を明確に上抜けすれば、この線を超え、さらに「雲の上限」も抜けることになります。

 米国の株式市場が再び上昇傾向を見せ始めました。昨日のNYダウは前日比160ドル上昇し、2万3590ドル台で引けています。11月8日以来約2週間ぶりの最高値更新で、この間に調整を終えたことで再び上昇を強めるとの強気の声も出てきました。S&P500も16ポイント上昇し、2600ポイントにもう一息の水準で、こちらも最高値です。米ゴールドマンは、株式の強気相場は来年も続くと予想しており、潜在成長率を上回るペースでの米国や世界の成長、低金利、さらに2018年初めまでに適用される可能性が高い米法人税改革に伴う企業利益増がその要因だとレポートしています。(ブルームバーグ)

 本日も日本株は続伸すると見られますが、ドル円はそれでも上昇への動きは鈍いと思われます。やはり米金利の一段の上昇というサポートがないと、113円台には届きにくいという状況です。その米金利の主戦場は当然ですが、NY時間です。従って株価の上昇があっても、それだけではなかなかドル円の支援材料にはなりにくいとも言えます。本日の予想レンジは112-113円程度と、昨日と変わりません。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)