足下でトルコリラの下落が止まらない。今月20日にトルコ中銀がリラ安抑制策としてNDF(ノンデリバラブル・フォワード)を用いてドル売り・トルコリラ買いの介入を実施したが効果は薄く、本日15時過ぎに対ドルで3.97リラ台に上昇(=リラの過去最安値)したほか、対円でも過去最安値となる28.20円台に下落している。

 トルコで今月発表された最新のインフレ率は+11.9%と中銀目標(年+5%)を大きく上回っており、抜本的にリラ相場を反転させるためには利上げが必要と考えられる。しかし、エルドアン大統領が17日に「トルコ中銀に干渉しなかったため、(中銀は)インフレを加速させる間違った軌道にある」などと中銀を批判する発言を行っており、トルコ中銀による利上げのハードルは高そうだ。リラ安反転のきっかけが見当らない中、トルコリラは下値模索の動きが続く公算である。特に対ドルでの4リラ台到達や、対円での28円割れといった象徴的な水準では神経質な展開が見込まれる。
(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)