先週号で次のように書きました。「ずばり113円をキープできるかどうか?」「113円を割り込むような展開になりますと、しばらく円高局面に入る」「具体的には、控えめに計測して112円近辺が第一の円高メドとして浮上」。
 
 先週前半までは、粘りに粘っていましたが、木曜朝の時点で、わずかに113円を割れたことを受けて、ブログで次のように明言しました。「これからしばらくは、円高トレンドに入る可能性が高まった」「円高メドは近いところで112円近辺」。
 
 金曜朝までは113円近辺で粘っていましたが、そこで力尽き、金曜日の日中、そして夜間と、じりじりと円高に傾き、金曜日の深夜、予想通り、第一の円高メド112円近辺に到達しました。ドル円の売りトレードをしていた皆様、予想的中された皆様、おめでとうございました!
 
 さて今週の見通しについて。第一メド(112.0円近辺)に到達しましたので、ここで終了というケースもなくはないですし、少なくとも、一旦、揺り戻しを挟むかもしれません。ただ、第二メドの110円台突入を目指して、今月これからさらに円高が進むシナリオもまだ十分に考えられるかと思います。チャート分析以外の観点では、特に、円高要因は見当たらないのでは?というご意見もあるかもしれませんが、たとえば、アメリカの減税法案が成立しないとか、これまでの世界株高が一旦調整に入るとか、そういったことが、ドル安(円高)を後押しするシナリオは考えられるでしょう。
 
 次に、ユーロ円。予想以上に長いレンジ相場が続いています。9月後半から1ユーロ=132円~134円の高値圏でのレンジ相場。これまで、下限の132円を割れるかどうかを非常に注目してきて、今月も一時的には何度か割れる場面があったのですが、終値では持ちこたえて、先週は一時133円台への揺り戻しが生じるなど、粘りを見せていました。先週末は132円台前半と、再び、下限に接近しています。今週もし、132円を明確に割り込む展開になれば、今度こそ、ユーロ安・円高が大幅に進む可能性が高まると見ています。その場合、今年6月下旬にユーロ高(円安)が加速する前の起点に戻る、すなわち1ユーロ=125円割れが最大メドとして浮上します。
 
 トルコリラ円について。先週末、終値で29円を割れました(1リラ=28.9円)。すでに何度か指摘していますが、新興国全体が、ちょっと嫌な流れになっています。新興国からの投資マネーを引き揚げる流れが一部に見られ、これまで世界株高の波をうけてトルコ株価指数も急騰していたのですが、今月は一転急落しており、今月ピークからの下落率は7%近くに達しています。トルコリラ円のチャート分析においては、現状、最悪の下落メドは28.0円近辺が出ています。(執筆者:為替王)(イメージ写真提供:123RF)