カナダドル/円相場は15日に一時88.00円台に下落するなど、弱含みで推移しており、10月末に付けた約2カ月ぶりの安値87.790円を視野に入れた動きとなっている。足元では、現在開催中の北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉会合にいずれの国も主要閣僚が出席していない事(=重要事項の決定はない見通し)が売り材料となっているが、カナダドル安の底流にはカナダ中銀(BOC)が先月の理事会で低インフレに警戒感を示した上で追加利上げに慎重な姿勢を滲ませた事がある。

 こうした中、本日発表されるカナダの10月消費者物価指数に注目が集まっており、市場予想によると前年比+1.4%と前月(+1.6%)から減速する見通しとなっている。BOCのインフレ目標レンジ(1~3%)を考慮すれば、消費者物価指数が下ブレした場合のカナダドル相場に対する負の影響を警戒すべきであろう。カナダ/円は、仮に10月安値(87.790円)を下抜ければ、8月に付けた85.465円までチャート上の下落余地が広がる事になる。
(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)