ドル円は欧州時間に113円91銭まで買われたが、NYでは反落。長期金利の低下と、ユーロドルでユーロが買われたことに円が連れ高し、113円32銭まで円高ドル安が進む。ユーロドルは続伸。ドイツの7-9月期GDPが市場予想を上回ったことでユーロを買い戻す動きが活発化。一時は1.1805まで買われ、10月26日以来となるユーロ高水準を示現。

 株式市場は反落。原油が大幅に下落したことでエネルギー株が売られた。ダウは30ドル下げ、他の主要指数も揃って下落。債券は買われる。株価の下落からややリスク回避の流れが強まり債券に資金が向かった、長期金利は2.37%台へと低下。金は続伸。原油価格は1ドルを超える大幅下落。IEAが2017、18年の原油需要見通しを下方修正したことが材料に。


10月生産者物価指数 → +0.4%

ドル/円113.32 ~ 113.60

ユーロ/ドル1.1739 ~1.1805

ユーロ/円  133.16~ 133.82

NYダウ  -30.23 → 23,409.47

GOLD  +4.0 →1,282.90ドル 

WTI  -1.06→ 55.70  

米10年国債 -0.032 → 2.374%


本日の注目イベント

日   7-9月GDP(速報値)
日   9月鉱工業生産(確定値)
欧   ユーロ圏9月貿易収支
英   英10月雇用統計
米   10月消費者物価指数
米   11月NY連銀製造業景気指数
米   10月小売売上高


 ドル円は東京市場が引けた後の欧州市場で買われ、一時113円91銭までドル高が進んだものの、その後反落しています。NY市場では長期金利が低下し、株安が進み、さらに原油価格も大幅な下げを見せたことでドル売りが優勢となり、113円32銭まで下落しました。一方ユーロドルでは、ドル安の流れが強まったことや、ドイツの7-9月期GDPが予想を上回ったことで続伸し、10月26日以来となる1.18台に乗せています。ECBの政策変更発表後に大きく売られていたユーロドルは、これで下落分を埋めたことになります。

 注目された4中銀トップによるパネル・ディスカッションでは、中央銀行が金融政策の意図を伝達する上で透明性を高めることは効果的であり、今後も政策手段の一つであり続けるだろうという点で一致しましたが、マーケットへの影響はありませんでした。(ブルームバーグ)

 ドル円は113円台後半まで上昇したものの、114円には届いていません。今のところ下値の方も限定的であるため、膠着感を強める結果になっています。気になるのは米長期金利の動きです。昨日は長期金利が2.37%台まで下げ下げ幅では1週間振りの大きさでした。直近では2.3%を割り込んではいないため、この水準が下値のメドと見ていますが、ここを下回るようだと、ドル円も113円を割り込む可能性が高いと予想されます。

 ムニューシン米財務長官はオハイオ州で税制改革法案について語り、「下院と上院の税制改革法案は『根本的に』同じ。違いは協議を通じて解決できる」と述べました。また法人税の20%は適切とも語り、20%への引き下げに意欲を見せています。市場は、税制改革法案を巡り上院と下院での意見のすり合わせが可能かどうかに注目しており、これがドルの上値の重さにもつながっています。

 結局昨日も113円台での推移に留まり、膠着感をさらに強めた格好になりましが、相場の方はかなり煮詰まってきた印象です。1.18台まで回復してきたユーロドルがもう一段上昇するようだと、ドル円も112円台を覗きに行くことになるかもしれません。個人的には、ユーロドルのここからの一段高はそう簡単ではないと予想していますが、どうでしょうか。本日は米経済指標の中で、消費者物価指数と小売売上高に注目です。昨日の生産者物価指数は予想を上回り、前年比では5年ぶりの高水準でした。予想を上振れる可能性もあろうかと思います。

 本日のドル円は113円~113円90銭程度を予想します。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)