ドル円は朝方に113円24銭前後まで売られたが、その後米長期金利が上昇したことで反発。113円67銭まで買われ、昨日の朝の水準に戻す。ユーロドルは小動き。1.16台半ばを中心にもみ合う。株式市場は小幅に上昇。消費関連銘柄が買われたが、商いは盛り上がらず。ダウは17ドル上昇し、S&P500も小幅に上昇。債券相場は反落。10年債は売られ長期金利は2.4%台を回復。金と原油は反発。


ドル/円113.24 ~ 113.67

ユーロ/ドル1.1654 ~1.1675

ユーロ/円  132.12~ 132.62

NYダウ  +17.49 → 23,439.70

GOLD  +4.70 →1,278.90ドル 

WTI  +0.02→ 56.76  

米10年国債 +0.005 → 2.402%


本日の注目イベント

中  中国 10月小売売上高
中  中国 10月鉱工業生産
独  独7-9月期GDP(速報値)
独  独10月消費者物価指数(改定値)
伊  イタリア7-9月期GDP(速報値)
欧  ユーロ圏7-9月期GDP(改定値)
欧  ユーロ圏9月鉱工業生産
欧  ドラギECB総裁、イエレンFRB議長、カーニーBOE総裁、黒田日銀総裁がECBの会議でパネルディスカッションに参加
英  英10月物価統計
米  10月生産者物価指数
米  ブラード・セントルイス連銀総裁講演
米  ボスティック・アトランタ連銀総裁講演

 ドル円は昨日、日本株の下落に合わせて売られ、海外市場では113円24銭前後までドル売りが進みましたが、結局そこから反発し、昨日とほぼ同じ水準で戻っています。113円台での取引が続き、膠着感がさらに強まってきましたが、材料不足ということの他米金利など、ドル円に影響を与える他のマーケットも動きが鈍くなっていることが相場を膠着させています。

 昨日も米10年債利回りは上昇してドル円を支えはしたものの、上昇幅はわずか0.5BPでした。市場は明日発表になる米10月の消費者物価指数(CPI)と、小売売上高に注目しており、税制改革の実施時期を巡る上院と下院での議論にも注目しています。法人税減税の実施が1年先送りになる見通しが高まってきたことで、好調だった米株式市場にもやや不透明感が漂い、調整局面入りするのではないかとの観測もでています。昨日の東京時間でも観られましたが、株価の下げがきつくなると、ドル円も素直に追随し、円が買われる展開が見られます。これがドル円の上値を重くしているとも言えそうです。

 今日注目されるのは、ECBの会議に主要中銀のトップがパネル・ディスカッションに参加するイベントです。ドラギECB総裁を始め、日米英の中銀トップが参加し、いわば「G4」の様相です。ここでどのような発言が出るのかが注目を集めそうです。黒田日銀総裁は昨日既にスイスで講演し、「2%の物価安定の目標の実現にはなお距離がある状況だ」と発言しています。

 113円台半ばを中心に一進一退の動きが続いていますが、ここは油断をせず粘り強く市場を観察するしかありません。タイミング的にはいつ動き出してもおかしくはないことから、気を抜けないことは言うまでもありません。本日のレンジは113円20銭~114円程度を予想しますが、これはあくまでも特段のニュースがないことを前提にしています。上述のように、サプライズでもあればどちらにも抜けることは十分ありえます。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)