ドル円は米税制改革案を巡る不透明感が増したことで反落。113円09銭まで売られたが、113円割れは回避。ドル安の流れが進んだことから、ユーロドルは1.1655まで反発。株式市場は反落。法人税減税が2019年にずれ込む可能性が高まったことで売りが優勢となった、ダウは101ドル下落し、今回の上昇曲面では久しぶりの100ドル超えの下落となった。債券相場は小幅に下落し、長期金利は2.34%台へ上昇。金は続伸し、原油価格は反発。

新規失業保険申請件数 → 23.9万件

ドル/円113.09 ~ 113.69

ユーロ/ドル1.1600 ~1.1655

ユーロ/円  131.69~ 132.23

NYダウ  -101.42 → 23,461.94

GOLD  +3.80 →1,287.50ドル 

WTI  +0.36→ 57.17  

米10年国債 +0.019 → 2.340%


本日の注目イベント

豪   豪第3四半期金融政策報告
英   英9月鉱工業生産
英   英9月貿易収支
米   11月ミシガン大学消費者マインド(速報値)
米   10月財政収支 


 ドル円はNY市場で113円割れ目前まで下落しました。米下院歳入委員会が共和党の税制改革案を可決したことで法人税減税が2019年まで先送りされる見込みとなったことが響いた格好でした。採決は24対16で可決され、同法案は来週下院で可決される見込みです。

 ドル円は約10日ぶりとなる113円09銭までドル安が進みましたが、米長期金利が小幅ながら上昇に転じたことで、113円40銭前後まで反発してNYでの取引を終えています。なかなか114円台が安定しない展開が続いており、昨日の東京市場でも株価の上昇に伴って114円台に乗せる場面もありましたが、114円台定着には失敗しています。

 昨日の東京時間でのドル円の動きは、久しぶりに株価との連動性を強めたものでした。朝方から株価の上昇が続き、午後早い時間には前日比468円高の大幅高を見せたため、ドル円も114円06銭まで上昇しました。その後株価が急落し、マイナス400円程度まで下げると、113円台半ばまでドルが売られ、株価との相関が強まりました。

 NYでもダウが100ドルを超える下落を見せたことで、ドル円は113円09銭まで売られましたが、113円割れは回避されています。本日の日本株も神経質な展開が予想されますが、連日の上昇で利益確定の売りも出やすい地合いかと思われます。どちらかと言えば、NYの動きに追随して上値の重い展開かと思いますが、その際にはやはり、113円前後が目先のサポートになると予想しています。

 テクニカルを見ると、「日足」ではMACDがデッドクロスを見せており、ドルの軟調な動きを示唆しています。下値のメドは一目の「基準線」のある113円15銭前後と、「8時間足」の雲の下限である、113円前後、さらにはその下の「120日線」が示す112円95銭前後ということになり、全体的には113円台が維持されるかどうかが重要だということです。

 ドル円は株価の上昇にはなかなか反応しにくく、株高の割にはドル高が進まない動きでしたが、株価の急落には素直に反応する傾向があります。従って、この先株価が再び底堅い動きを見せ、上値を追えるのかどうかがポイントの一つになってこようかと思います。週末ということで、一旦利益を手仕舞うという流れになると、ドルの下値を試す動きが予想されます。本日の予想レンジは112円80銭~113円80銭程度とみます。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)