材料不足の中、ドル円は朝方113円40銭前後まで下落。その後は米長期金利の上昇に反応し、113円90銭まで値を戻す。ユーロドルは1.16台を回復する場面もあったが続かず、1.15台後半まで押し戻される。株式市場は小幅ながら続伸。テクノロジー株が上昇し、銀行株は安い。ダウは7ドル上昇し、小幅ながら連日の最高値更新。債券相場は小幅に反落。長期金利は小幅に上昇し、2.33%台を回復。金は反発。原油価格は続落したが、一時58ドル台に迫るなど乱高下し、56ドル81セントで引ける。

ドル/円113.43 ~ 113.90

ユーロ/ドル1.1579 ~1.1604

ユーロ/円  131.43~ 132.07

NYダウ  +6.13 → 23,563.36

GOLD  +7.90 →1,283.70ドル 

WTI  -0.39→ 56.81  

米10年国債 +0.018 → 2.333%

 
本日の注目イベント

日  9月国際収支
日  10月景気ウオッチャー調査
中  中国 10月消費者物価指数
中  中国 10月生産者物価指数
独  独9月貿易収支
欧  ECB経済報告
英  英9月鉱工業生産
米  新規失業保険申請件数


 ドル円は経済指標もなく材料不足の中、昨日のこの欄でも書いたように、レンジ相場を抜けきれない展開が続いています。米長期金利の低下傾向に伴い、やや上値の重くなったドル円は、昨日のNYでは朝方に113円40銭前後までドル売りが進みましたが、そこから緩やかに反発しています。

 ドル円は113円90銭までは反発しており、昨日の東京時間と同じ水準に戻っていますが、米議会で税制改革を巡る動きが不透明であることが相場の方向性を分かりにくくしている面があります。

 昨日、減税の実施は1年遅れるとの報道がありましたが、共和党のコーニン院内幹事は昨日記者団に、明日の東部時間午前11時30分に党部会の上院案の説明があると述べており、ムニューシン財務長官も「法人税率は来年のスタートを強く希望する。長く待てばその分、米経済にとってよくない」と述べています。(ブルームバーグ)米法人税は20%前後に落ち着くと見られていますが、問題は財源だと財務長官も語っています。

 今週は、本日も含め重要な経済指標の発表もなく、材料不足の感は否めません。好調な米株式市場も、これまでのような力強い上昇力に勢いはなくなってきた印象です。NYダウは今週に入って3日続伸してはいますが、その間の上昇はわずか24ドル程度に留まっており、連日一桁の上昇額に留まっています。これまでの上昇ピッチにやや陰り出てきたと見られますが、調整局面があるかどうかに注目しています。

 今朝の経済紙に、個人投資家のドル円のネットポジションが「ショート」に傾いており、これが昨日の様にドルが下落しても買い支えになっていると報じています。当社の11月1日時点でのポジションを見ても、同じ傾向です。買いの9.21億ドルに対して、売りが9.63億ドルとなっており、ネットで42百万ドルのショートになっています。ただこの額はFX会社全体でもたいした金額ではなく、ドル下落時の支えになるとも思えません。このところの相場つきから言えば、個人投資家の「逆張り傾向」は必ずしも損につながるとは言えません。本日のレンジは113円30銭~114円20銭程度を予想します。