アエリア <3758> (JQS)は、前日6日に44円安の1770円と3営業日続落して引けた。株式市場では、本則市場の東証第1部の主力株買いが旺盛で、新興市場株はやや人気の圏外に置かれており、同社株にも持ち高を調整する売り物が続いた。ただ、今年10月26日につけた株式分割の権利落ち後安値1702円を目前とした下値では、下げ過ぎとして急騰特性の再発揮を期待する買い物も交錯した。とくに業績面では、来週の11月14日予定の今12月期第3四半期(2017年1月~9月期、3Q)決算発表時に、今年8月14日に開示した今期通期上方修正業績の再上ぶれ、11期ぶりの過去最高更新の更新幅の拡大を期待しており、買い手掛かりとなっている。
 
■スマホゲーム「A3!」が大ヒットし今期純利益は11期ぶりに過去最高更新
 
 同社の今12月期業績は、今期第2四半期(2017年1月~6月期、2Q)累計決算発表時の今年8月に上方修正され、期初予想より売り上げを49億円、営業利益、経常利益を18億円、純利益を12億円それぞれ引き上げ、売り上げ140億円(前期比2.37倍)、営業利益18億円(前期は16億5000万円の赤字)、経常利益18億円(同14億2800万円の赤字)、純利益24億円(同21億4700万円の赤字)とV字回復を見込み、純利益は、2006年12月期の過去最高(22億4800万円)を更新する。連結子会社のリベルが、今年1月27日に配信を開始したスマートフォンゲーム「A3!(エースリー)」が、好調に推移し今年6月には350万ダウンロードを突破し、同7月からは東名阪の民放キー局でテレビCMを開始し、認知度の一段の向上を図ることなどから上方修正した。また期末配当も、10円として今年6月30日を基準日に実施した株式分割(1株を2株)の換算で前期実績の5円から大幅増配を予定している。
 
 この上方修正を牽引した連結子会社のリベルは、前期に株式交換で完全子会社化して今期に即戦力として業績寄与をしているものだが、アエリアは、今期に入っても簡易株式交換でスマホアプリ会社や不動産投資会社を相次いで連結子会社化し、10月16日にはエディア <3935> (東マ)と合弁会社を設立し女性をターゲットとした位置情報ゲームの開発を積極化することを発表しており、業績の成長可能性が一段と高まると期待されている。
 
■25日線割れから急騰特性を再発揮してPER11倍台の下げ過ぎ訂正に弾み
 
 株価は、株式分割の権利を6280円で落とし、落ち後の安値2093円から今期業績の上方修正で2835円高値までリバウンド、その後は今期期末配当の増配などを材料に2000円大台固めを続けてきた。足元では、「A3!」のダウンロード数が過大とするなどの調査会社のリポートが響いて分割権利落ち後安値1702円に下ぶれ、同社の否定コメントと自己株式取得などを手掛かりに底上げした。PERは11倍台、25日移動平均線から8%のマイナスかい離と下げ過ぎを示唆しており、特別空売り料がつく信用好需給もサポートして急騰特性を再発揮、一段の底上げが続こう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)