ドル円は114円台を維持できず反落。東京タイムに114円73銭までドル高が進んだものの、海外市場に入ると緩やかに下落し、NYでは長期金利の低下を材料に113円70銭まで売られる。ユーロドルは小動き。1.15台では底堅い動きを見せるものの、徐々に上値を切り下げる展開。株式市場は小幅ながら上昇。通信株が軟調だったが、主要指数は揃って上昇し最高値を更新。債券相場は特段材料がない中小幅に上昇。長期金利は2.31%台へと低下。ドルが下落したことで金は反発。原油価格は続伸し、2年4カ月ぶりとなる57ドル台前半で取引を終える。サウジの内政の混乱や減産強化観測が買いにつながった。

ドル/円113.70 ~ 114.20

ユーロ/ドル1.1580 ~1.1616

ユーロ/円  132.00~ 132.34

NYダウ  +9.23 → 23,548.42

GOLD  12.40 →1,281.42ドル 

WTI  +1.71→ 57.35  

米10年国債 -0.014 → 2.316%


本日の注目イベント

豪  RBA、キャッシュターゲット
中  中国 10月外貨準備高
独  独9月鉱工業生産
欧  ユーロ圏9月小売売上高
米  9月消費者信用残高

 ドル円は昨日の朝方に114円73銭まで上昇しましたが、その後はじり安となり、NY市場では114円を割り込み、113円70銭まで反落しました。これまで何度もテストし、 抜けきれずに押し戻されていた114円台半ばを抜けたことで、ドルの先高感が台頭していましたが、海外ではドル売りに押され元の水準に戻った形です。

 昨日の日米首脳会談では北朝鮮問題が主要議題でしたが、貿易問題も話し合われました。北朝鮮問題では同国への圧力を最大限まで高めることで一致し、貿易不均衡については、「互恵的な貿易は私にとっては極めて重要」とトランプ大統領は述べ、「米国は貿易で非常に強力な行動を取るだろう」と、明言しました。(ブルームバーグ)具体的な行動は不明ですが、日本からの輸入に対して関税を大きく引き上げることを示唆しているのかもしれません。安倍首相は「日米経済対話で議論したい」と、首脳会談での議論は避けていましたが、トランプ大統領は貿易問題と、北朝鮮問題は別と考えているようです。ただ、この問題の為替市場への影響は今のところありません。

 今朝の話題の中心は久しぶりに「WTI原油価格」です。上昇を続けている原油価格は、昨日も1ドル71セントの大幅高となり、2年4カ月ぶりに57ドル台前半まで上昇しました。サウジアラビアは、イランがリヤドの国際空港にミサイル攻撃を試みたことは戦争行為とみなし得るとして非難したことや、汚職を理由に複数の王族や政府要職者が一斉に逮捕されたことなどが材料になっています。(ブルームバーグ)またOPECと非OPEC産油国との間で、減産合意が延長されるとの見方もあるようです。原油価格の上昇は米国株の上昇につながる傾向があり、ドルにとっては支援材料になります。

 ドル円は再び113円台後半で推移しています。今週は重要な経済指標の発表も少なく、やはり材料はトランプ外交の行方ということになります。トランプ大統領は本日日本を発ち、韓国と中国に向かいます。本日のドル円は113円20銭~114円20銭程度を予想します。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)