ドル円は114円台を回復。ADP雇用者数が予想を上回る23.5万人だったことを材料に114円28銭までドル高が進む。ユーロドルは1.16台で小動き。ECBの金融政策を通過し、新規の材料を模索する展開。株式市場は上昇。S&P500は最高値を更新したが、小型株は下落。ダウは57ドル上昇し、ナスダックは11ポイント下落。債券相場は上昇したが、FOMC声明文を受けて上げ幅を縮小。長期金利はやや低下し、2.37%台に。金は上昇し、原油価格は小幅に低下。

10月ADP雇用者数     →  23.5万人

10月ISM製造業景況指数 →  58.7

10月自動車販売台数    →  1800万台(年換算)

 
ドル/円113.75 ~ 114.28

ユーロ/ドル1.1606 ~1.1643

ユーロ/円  132.37~ 132.87

NYダウ  +57.77 → 23,435.01

GOLD  +6.80 →1,277.30ドル 

WTI  -0.08→ 54.30  

米10年国債  -0.007 → 2.372     %


本日の注目イベント

豪  豪9月貿易収支
豪  豪9月住宅許可
独  独10月雇用統計
欧  ユーロ圏10月製造業PMI(改定値)
英  BOE金融政策発表
英  BOE議事録
英  BOE四半期インフレ報告
米  新規失業保険申請件数
米  ボスティック・アトランタ連銀総裁講演
米  パウエル・FRB理事講演
米  企業決算 → デュポン、スターバックス、AIG、アップル

 
 ドル円は114円台を回復しています。先月末の朝方には一瞬113円を割り込む場面もありましたが、その後は日米の株価の上昇もあり、昨日はADP雇用者数が事前予想の20万人を大きく上回る23.5万人だったことで、114円28銭までドルが買い戻されていましたが、まだ意識されている114円台半ばを超えるような展開ではなさそうです。

 10月のADP雇用者数は予想を上振れましたが、同時に9月分は13.5万人から11万人に下方修正されており、同指標だけを見れば、9月分と10月分で相殺された格好です。その他、ISM製造業景況指数は予想を下回り、長期金利もわずかでしたが低下しています。このような状況下のわりには、ドル円は堅調な動きだったと言えます。

 昨日の東京株式市場では、日経平均株価が400円を超える上昇を見せ、21年4カ月ぶりの水準を回復しています。株価の大幅高は、東京タイムではドル円に対する影響は限定的でしたが、海外市場では株高=ドル高の効き目はあったようにみられます。問題は今後、114円台半ばを抜けて上昇できるかどうかです。明日の雇用統計で予想を上回る結果がでれば、市場で「2018年も3回の利上げ」に向けて、利上げ観測が高まる可能性がありますが、事前予想が既に31.2万人ということもあり、「ハードルは高そう」です。前回9月の非農業部門雇用者数は、大型ハケーンの影響から「-3.3万人」に沈みましたが、この9月分がどのように修正されるかにも注目です。

 トランプ大統領は本日中にも次期FRB議長を指名する予定です。先日のNYタイムズ紙に続き、ウォールストリート・ジャーナル紙(WSJ)も同じような報道を行っています。WSJ紙は、事情に詳しい関係者の一人を引用し、大統領が10月31日にパウエル氏と話したと伝え、同氏を次期FRB議長に指名する予定だと伝えています。(ブルームバーグ)従って、パウエル氏に決まったとしてもサプライズにはなりにくいと思われ、市場の関心は同氏以外の可能性があるのかどうかに移っています。

 114円台に乗せ、直近で上値を試す展開はこれで3度目です。「果たして3度目の正直」ということになるのか、というところですが、上値のメドはやはり前回の高値近辺である、114円20-50銭のゾーンです。この水準をしっかりと抜ければ115円が見えてくると思われますが、いつもの通りドル売り注文が相当控えているはずです。予想レンジは113円50銭~114円50銭程度にします。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)