ドル円は終始上値が重く、税制改革を巡る報道からドル売りが進み、113円02銭をつける。長期金利の低下や株安も加わりドルの上昇は一服。ユーロドルは独消費者物価指数を受けて売られる場面もあったが、1.16台で推移。ドル安が進んだこともあり、1.1658までユーロ高が進む。株式市場は3指数とも揃って反落。法人税を巡る報道から小型株を中心に下げる。ダウは85ドル下げ、ラッセル2000は8月以来の大幅安。債券相場は続伸。米財務長官の発言もあり、買い物を集めた。長期金利は2.36%台まで低下。金は反発し、原油価格は続伸。

9月個人所得         → +0.4%

9月個人支出        →  +1.0%

9月PCEコアデフレータ  →  +1.3%

ドル/円113.02 ~ 113.67

ユーロ/ドル1.1604 ~1.1658

ユーロ/円  131.45~ 132.22

NYダウ  -85.45 → 23,348.74

GOLD  +5.90 →1,277.70ドル 

WTI  +0.25→ 54.15  

米10年国債  -0.038 → 2.368     %


本日の注目イベント

日  9月失業率
日  9月鉱工業生産
日  日銀金融政策決定会合
日  黒田日銀総裁記者会見
中  中国 10月製造業PMI(速報値)
中  中国 10月非製造業PMI(速報値)
欧  ユーロ圏7-9月期GDP(速報値)
欧  ユーロ圏9月失業率
欧  ユーロ圏10月消費者物価指数(速報値)
欧  仏7-9月期GDP
米  FOMC(11月1日まで)
米  7-9月雇用コスト指数
米  8月ケース・シラ-住宅価格指数
米  10月シカゴ購買部協会景気指数
米  10月消費者信頼感指数
加  カナダ8月期GDP

 昨日のドル円は上値の重い展開が続き、NY市場では10年債利回りが低下したことでドル売りが進み、一時113円02銭まで売られています。113円台は維持したものの、長期金利がもう一段下げるようだと、112円台半ば程度までの下落を意識しなければいけないのかもしれません。米長期金利の低下は、税制改革を巡る報道を受けて債券が買われたことが主因でした。

 米下院で法人税引き下げを5年かけて段階的に導入することが協議されていると、ブルームバーグが報道したことで債券相場が上昇し、金利低下につながっています。この報道についてホワイトハウスのサンダース大統領報道官は、トランプ大統領の計画に法人税引き下げの段階的導入は含まれていないと語っています。法人税は20%に引き下げられる見通しですが、その結果米企業の収益を押し上げると見られていることが、足元の株価の上昇を牽引しています。引き下げが段階的に行われると、その効果も分散していまい、これが特に小型株に影響を与えると見られます。昨日のNY株式市場で、小型株で構成される「ラッセル2000指数」が大きく売られたのも、この影響と見られます。

 次期FRB議長人事については、どうやらパウエルFRB理事か、テイラー・スタンフォード大学教授に絞られた模様です。今朝の報道では、2日(木)にも発表される見通しだと伝えられています。しかも米紙NYタイムズが、大統領は次期FRB議長にパウエル氏を指名すると決めたようだと、事情に詳しい匿名の関係者の情報を引用して報じたと、ブルームバーグは伝えています。この情報で、昨日のNYではドル売りが優性になった面もあります。

 ドル円は上記理由からやや上値を切り下げてきました。本日は東京時間でも113円割れを試す流れかと思われます。下値のメドは「4時間足」の雲の下限である、112円85銭近辺と、その下の200日線のある、112円55-60銭前後と見ています。日米とも急騰した株価の調整も考えられ、やや上値が重くなってきましたが、大きな下落はないものと思います。ただトランプ大統領の訪日に合わせて、ここしばらく大人しかった北朝鮮が再び挑発的な言葉を発しており、単なる脅しとみられますが、注意は必要かと思います。本日は日、中、欧、それに米国でも比較的重要な指標が発表され、神経質な動きが予想されます。予想レンジは112円70銭~113円70銭程度とします。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)