ユーロ/円は25日に約1年10カ月ぶりに134.498円まで上昇したが、26日の欧州中銀(ECB)理事会をきっかけに下落に転じた。ECBは来年1月からの資産買い入れについて、ひと月あたりの買入れ額を減額しつつも買入れ期限を9月まで延長。それ以降も必要に応じて再拡大・再延長の用意があると表明した事がハト派的と受け止められ、来年中の利上げ開始期待が後退した。

 こうした中、ユーロ/円は27日に一時131.70円台まで下落しており、本日も132円台に戻すと売りが出るなど上値が重い展開となっている。9月下旬以降、131円台後半は強い下値支持として機能してきただけに、131.50円を下抜けるとユーロ売りが加速する可能性もある。

 ECBのドラギ総裁は、理事会後の会見で「コアインフレが持続的に上昇する兆候はまだみられない」として「十分な量的緩和は依然として必要」との見解を示した。本日の独10月消費者物価指数や明日のユーロ圏10月消費者物価指数・速報が予想に届かなければ、ユーロ売りの口実になりやすいだろう。
(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)