映画館で大ヒット映画を楽しむことは最近まで大都市に住む人々の「特権」だったが、多くのシネマコンプレックス(シネコン)企業が開発余地の大きい地方都市への進出を強化している。

  代表的なシネコン企業として、安価なシネコンチェーン「ベータ・シネプレックス(Beta Cineplex)」を運営するベータ・メディア社(Beta Media)が挙げられる。同社は今年7月から、香港のブルー・HK・インベストメント(Blue HK Investments)の支援を受けて、シネコンチェーンの拡大を積極的に進めている。

  ベータ・メディア社は、東北部地方タイグエン省、ハノイ市(ナムトゥーリエム区とタインスアン区)、東南部地方ドンナイ省でシネコン4か所を展開している。年内に北中部地方タインホア省や東北部地方バクザン省、ハノイ市ドンアイン郡、南中部沿岸地方カインホア省ニャチャン市、ホーチミン市、メコンデルタ地方アンザン省ロンスエン市でシネコン6か所をオープンする計画だ。

  また、韓国系のシネコン最大手CJ CGVベトナム(CJ CGV Vietnam)も、大都市だけでなく地方市場を開拓する戦略を取っている。同社は毎年12~15か所のシネコンを新たにオープンし、地方にも4~5か所を新たにオープンする計画だ。

  西北部地方イエンバイ省、北中部地方ハティン省、メコンデルタ地方チャビン省、同キエンザン省、同ビンロン省などを含めて、2017年末時点で同社が展開するシネコンのサイト数は55か所に増加する見通しだ。

  CJ CGVベトナムの責任者によると、国民の生活水準やライフスタイルの変化に伴い、映画館で映画を鑑賞する需要が高まっている。また、ベトナムでは国民1人当たりの年間映画鑑賞回数はわずか0.2回程度に留まり、韓国の4回を大きく下回っていることから、ベトナム市場の開拓の余地はまだ大きいと見られている。(情報提供:VERAC)