ドル円は米長期金利の上昇を手掛かりに114円22銭まで上昇したが、その後株価が大幅に下落したことで113円台半ばまで売られる。114円台を再度テストしたものの維持できず。ユーロドルは小幅に上昇。1.18台を回復したが、本日のECBの政策判断待ちの姿勢が強まる、ユーロ円は134円50銭まで買われ、2015年11月以来の水準をつける。株価は大幅に下落。決算内容がまちまちだったことで利益確定の売りを誘い、ダウは一時200ドルを超える下げに。引け値では112ドル安となり、このひと月では最大の下落幅を記録。朝方の良好な経済指標を受け債券相場は続落。長期金利は今年3月以来となる2.43%台まで上昇。金は小幅に反発し、原油は反落。

9月耐久財受注          → +2.2%

8月FHFA住宅価格指数    →  +0.7%

9月新築住宅販売件数     →  667万件

ドル/円113.48 ~ 114.22

ユーロ/ドル1.1770 ~1.1817

ユーロ/円  134.00~ 134.50

NYダウ  -112.30 → 23,329.46

GOLD  +0.07 →1,279.00ドル 

WTI  -0.29→ 52.18  

米10年国債  +0.013 → 2.432%


本日の注目イベント

欧  ユーロ圏9月マネーサプライ
欧  ECB政策金利発表
欧  ドラギ・ECB総裁記者会見
米  新規失業保険申請件数
米  9月中古住宅販売成約指数
米  企業決算 → ツイッター、インテル、アルファベット、アマゾン、マイクロソフト


 ドル円は昨日の東京時間では114円台を見ることはありませんでしたが、欧州時間に入るとゆっくりと上昇し、114円24銭までドル高が進み、今週月曜日に記録した114円10銭の高値を抜きました。米金利上昇観測と、NY時間の朝方に発表された耐久財受注や新築住宅販売件数が予想を上回ったことでドル買いが先行した形でした。

 ただ今回も114円台を維持することには失敗しています。連日上昇を続けている米株式市場で、ダウが200ドルを超える下げを見せたことからリスクオンが後退し、ドルが一転売られる展開でした。結局前日と同じような展開となり、114円台が重いという印象が徐々に形成されつつあります。一方で米10年債利回りを見ると、昨日も上昇し、2.43%台をつけており、米金利との相関が強いことを考えると、ドル円の大幅な下げは見込みにくいのも事実です。

 昨日は日米ともに株価は下落しました。これまでにない『記録づくめ』の上昇を続けている株式市場ですが、ドル円は株価の上昇には確かに余り反応しなくはなっていますが、昨日のように大幅に下落した際には、それなりの反応を見せます。今後何らかの理由でダウが300ドルも下げるような事態になれば、リスク回避から「円買いドル売り」が起こる可能性があることは、意識しておく必要があろうかと思います。

 次期FRB議長人事が大詰めを迎えています。ブルームバーグによると、トランプ大統領は、次期FRB議長候補からコーン国家経済会議(NEC)委員長を除外すると、関係者からの情報を紹介しています。次期議長は3人に絞られたとの報道もあり、サプライズはありませんが
この報道が正しいとすれば、次期議長はテイラー氏とパウエル氏、それにイエレン氏の3人の誰かということになります。早ければ今週中、遅くとも来週中には次期FRB議長が決まりそうです。米国では、「FRB議長は大統領に次ぐ重要なポスト」とも言われており、注目したいと思います。

 本日のドル円はそれほど深押しはないだろうと思いますが、それも本日の日本株次第というところです。日本株が大きく下げることはないと見ますが、上述のように、下落幅によっては円買いにつながる可能性もあります。予想レンジは113円20銭~114円20銭程度にしたいと思います。

 本日の米企業の決算発表は、いわゆる「FANG」と呼ばれている、IT系企業の中でも重要な地位を占める会社の決算発表があり、注目されます。グーグルやアマゾンなどがどのような決算をたたき出すかによって、長期金利も影響を受けることになります。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)