ドル円は113円台半ばから反発。米長期金利が5カ月ぶりの水準まで上昇したことでドル買いが優勢に。NYでは114円02銭までドル高が進んだが、引け値で114円台維持には至らず。ユーロドルは1.17台でもみ合い。26日のECB理事会を控えて下落も勢いもなく、上値も限られた。

 株価は大幅に反発。キャタピラーなどの企業決算が良好で、株価を押し上げた。ダウは167ドル上昇し、2万3400ドル台と、最高値を更新。債券相場は大幅に反落。株価の上昇に債券が売られる。長期金利は5月以来となる2.41%台まで上昇。ドル高から金は売られる。原油価格はサウジが減産に柔軟な姿勢をみせたことから続伸。


10月リッチモンド連銀製造業指数 → 12

ドル/円113.54 ~ 114.02
ユーロ/ドル1.1754 ~1.1793
ユーロ/円  133.74~ 134.19
NYダウ  +167.80 → 23,411.76
GOLD  -2.60 →1,278.30ドル 
WTI  +0.57→ 52.47  
米10年国債  +0.053 → 2.419%

本日の注目イベント

豪   豪第3四半期消費者物価指数
独   独10月ifo景況感指数
英   英7-9月期GDP(速報値)
米   9月耐久財受注
米   8月FHFA住宅価格指数
米   9月新築住宅販売件数
米   企業決算 → VISA、コカコーラ、ボーイング
加   カナダ中銀政策金利発表

 ドル円は昨日の東京時間には113円25銭前後まで売られました。この水準は前日のNY市場でのドルの安値とほぼ同レベルで、しっかりとサポートされた印象です。昨日のこの欄でも114円台からの下落は「調整」と書きましたが、その後のNY市場でドル円は114円台に乗せる水準まで反発しています。

 ここまでは想定の範囲内でしたが、昨日の日本株の上昇は想定外の動きでした。NY市場の下落を受けてマイナスで取引が開始されたものの、その後は前日比プラスとマイナスを繰り返す一進一退の動きだったものの、後場からは買いが優勢となり結局、前日比108円高の「16連騰」で取引を終えました。海外投資家を中心に「日本株を持たないリスク」が意識されたようです。

 ドル円を再び114円台に押し上げたのは米長期金利の上昇でした。2.41%台まで上昇しており、この水準は今年5月以来の高水準になります。NYダウが企業の好決算を材料に大幅上昇を見せたことで、好景気、さらには金利上昇が連想され、債券売りが活発になったものと思われます。昨日のNYダウは7日ぶりの下落から一転して167ドルも上昇し、最高値を更新しています。

 高値警戒感や上昇スピードが速すぎるとの指摘がある中、上昇が止まりません。行くところまで行くしかありませんが、個人的には「ババ抜き状態」になってきたと思っています。もっとも、依然として低金利、世界景気の回復、さらには企業の好決算が続いていることから、大幅下落は考えにくいのは事実ですが、それでも「陽が沈まない日はない」ということです。

 市場ではリスクオンが続いているわけですが、その割にはドル円の上昇が鈍いと言えます。特に株価の上昇とドル円の相関関係が崩れており、米長期金利の動向に合わせて上下する展開が鮮明です。ドル円が115円台を回復し、今年1月の118円を目指すには、やはり米長期金利の上昇に頼らざるを得ず、この金利が「2.6%の壁」を突破するしかありません。

 本日は再びNY株の上昇を手がかりに「17連騰」を達成しそうな気配です。株価の上昇に勢いが付けば、一時的に2万2000円台をつけることもあるかもしれません。そんな状況下で、相関関係は崩れたとは言えドル円が114円台に乗り、114円台を維持できるかどうかが焦点です。

 予想レンジは113円50銭~114円50銭程度と見ます。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)