昨日のドル円は、前日の下げを埋める形で反発。米長期金利の上昇を受けて一時114円台を回復する場面もあった。米共和党の上院議員らが、次期連邦準備制度理事会(FRB)議長人事でテイラー・スタンフォード大教授を支持した模様と伝わり、引締め加速の観測が高まった。なお、テイラー氏が提唱する「テイラー・ルール」に則ると政策金利(FFレート)は3%台後半が適正となり、現在の1.00-1.25%から大幅に引上げられる可能性がある。

 それでも、ドル/円が上値抵抗となりつつある114円台前半を抜けきれないのは、トランプ政権の税制改革法案に共和党上院議員の3人が反対の模様と報じられた影響もあるのだろう。与党・共和党から3人の造反者が出れば、上院で過半数の支持を取り付けるのは困難になる。なお、ムニューシン米財務長官は「もし減税が実現しなければ、これまでの(株価上昇の)巻き戻しが起きるだろう」との見解を示している。ドル/円相場は当面、FRB議長人事と税制改革法案という米政治の動向を睨んだ神経質な展開が見込まれる。

 本日の予想レンジ:113.300-114.600円(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)