東京時間朝方に114円台を付けたドル円は、海外市場では緩やかに下落。NYでは株安と長期金利の下落もあり、113円25銭まで売られる。ユーロドルは軟調。スペインを始め、イタリアやチェコでの政治的リスクが意識され売られた。1.1725まで売られたが、それでもレンジの下限は維持された格好。株式市場は反落。ダウは7日ぶりに54ドル下げる。特段理由はなかったものの、利益を確定する動きに反応。ナスダック指数なども揃って下落。債券相場は小幅に反発。長期金利は2.36%台へと下落。金は反発し、原油も小幅に続伸。

ドル/円113.25 ~ 113.87
ユーロ/ドル1.1725 ~1.1763
ユーロ/円  133.10~ 133.68
NYダウ  -54.67 → 23,273.96
GOLD  +0.40 →1,280.90ドル 
WTI  +0.06→ 51.90  
米10年国債  -0.018 → 2.366%

本日の注目イベント

独   独10月製造業PMI(速報値)
独   独10月サービス業PMI(速報値)
欧   ユーロ圏10月総合PMI(速報値)
欧   ユーロ圏10月製造業PMI(速報値)
欧   ユーロ圏10月サービス業PMI(速報値)
米   10月リッチモンド連銀製造業指数
米   企業決算 → GM、3M、キャタピラー、マクドナルド、AT&T

 
 ドル円は昨日の朝方に一時、3カ月半ぶりとなる114円10銭まで買われ、いよいよ115円方向への足がかりを構築したかに見えましたが、その後は海外市場も含め114円への上昇は見られませんでした。衆院選で自民党が大勝し、これを好感して日経平均株価が急騰したことでドル買いが活発になりましたが、久しぶりの水準だったこともあり、ドル売りに押し戻された格好でした。

 ただ昨日の114円台示現で、テクニカル的にも上昇傾向が示唆されており長く続いた、111円台から113円台のレンジが上方修正された可能性が高いと考えています。「週足」までのチャートでは、全てが雲抜けを完成させており、短期の動きを示す「1時間足」では崩れてはいるものの、「調整」と位置づけています。このまま直ぐに115円台に乗せることはないにしろ、時間をかけながら115円方向を目指すのではないでしょうか。従って、今週の予想レンジは112-115円程度を予想しますが、鍵になるのがFRB議長人事の行方です。

 FRB議長候補については5人いましたが、現在は3人に絞られたようです。スタンフォード大学のジョン・テーラー教授と現FRB理事のジェローム・パウエル氏。それに、イエレン現FRB議長のようです。トランプ大統領は昨日、(人事発表は)「極めて近い」と発言しており、アジアへの歴訪前に発表されるものと見られます。言うまでもなく、テーラー教授ならドル高、パウエル氏ならややドル安、そしてイエレン氏続投ならそれほど変化はないものと、市場は予想しているようです。

 ユーロがスペインのカタルーニャ州の独立問題を巡り上昇を抑えられる展開になっています。スペイン政府がカタルーニャ州の自治権を停止し、政府の武力行使を阻止するため、カタルーニャ州の独立派は「人間の盾」となる市民を集めていると報じられています。今週26日にはECB理事会が開催され、量的緩和縮小の概要が発表される可能性もあるため、ユーロの先高感があるものの、政治的リスクとの綱引き状態になっているようです。

 ドル円は大きな下げは予想しにくいと思われますが、本日は日経平均株価もさすがに「16連騰」とは行かないでしょう。ただ日本株の「割安感」を背景に、「下がったら買いたい」という向きは増えているようです。下落するにしても大きな下落はないと思え、50円~150円程度の下げで収まるのではないかと予想しています。そのため、ドル円も112円90銭~113円90銭程度のレンジを予想します。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)