ドル円は税制改革への期待や、金利と株価の上昇もあり、113円57銭までドル高が進む。113円台前半の「レジスタンスゾーン」を抜けたことde、ドル強気ムードが台頭。ドル高が進み、ユーロドルは1.1763まで下落。対円では134円に迫る水準までユーロ高に。

 株式市場は大幅に続伸。2018年度連邦政府予算の決議案が可決されたことを好感、ダウは165ドル上昇し、S&P500、ナスダックと共に最高値を更新。債券相場は大幅に続落。減税の可能性が高まったことや、FRB議長人事も売り材料に。長期金利は2.38%台まで上昇。金は反落。原油は反発し再び52ドル台に


9月中古住宅販売件数  → 539万件

ドル/円113.11 ~ 113.57
ユーロ/ドル1.1763 ~1.1820
ユーロ/円  133.51~ 133.91
NYダウ  +165.59 → 23,328.63
GOLD  -9.50 →1,280.50ドル 
WTI  +0.32→ 52.16  
米10年国債  +0.067 → 2.384%

本日の注目イベント

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 先週、ドル円はどちらかと言えば上に行きたがっているように思える。そうコメントしましたが、先週末のNY市場では113円57銭までドル高が進み、今朝の東京市場では昨日の衆院選の結果を受け、114円台に乗せる場面もありました。

 113円10-30銭にあった「レジスタンスゾーン」を抜けたことで、ドルの上昇に弾みがついた形になりましたが、今回の上昇には、これまでドル円との相関が崩れていた株価の動きも、さすがに日米で、「連日の最高値更新」や「57年ぶりの14連騰」などの言葉が飛び交ったこともあり、為替に影響を与えたと思います。投資家は株価の上昇を背景にリスクオンに傾き、低金利の円を売り始めたと思われます。ドル円だけではなくクロス円全般が急激に円安に傾いてきたのが見て取れます。

 米金利も上昇傾向を見せていますが、ここについては「2.6%の壁」を越えられるかどうかが焦点になりますが、今後ドル円は115円方向を目指すと予想します。先週末に2018円年の連邦政府予算の大枠案が可決されたことで、トランプ政権の政策の柱である「税制改革」の実現も視野に入ってきたと見られます。

 加えて、昨日行われた衆院選では事前の世論調査通りの結果となり、自民党の勝利に終わりました。このため、アベノミクスが信任されたとの見方から週明けの日経平均株価は200円を超える上昇を見せています。新しい経済刺激策への期待もあると思われますが、この点に関しては過大の期待は禁物でしょう。結局ドル円は、米金利や米国の税制を含めた政策に左右される展開が続くと予想されます。

 米国株はバブルの様相を見せながらも、「今回の上昇はこれまでとは違う」と強気のコメントも聞こえてきます。警戒感を持ちながらも、ドル円は上値を試す展開を見込んでいます。9月15日以来、挑発行為がピタリと止んだ北朝鮮の今後の動きも気になるところですが今後は、ドルが下げたら拾うというスタンスが機能すると考えます。

 本日のレンジは113円50銭~114円50銭程度を予想します。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)