為替は先週末1ドル=113円台を回復。重要な変化の兆しが見られます。まず、これまでの為替相場の流れを確認しておきましょう。先月107円で底打ちしてから1カ月以内に113円に到達するほど急速で大きな円安トレンドが発生。今月に入ってから、短期テクニカル指標において、円高へのトレンド転換を示すシグナルが複数出て、一時111円台へ下落。もう少し円高が拡大・長期化するケースが多いのですが、今回はあっさり反転。はっきり言って、今月の円高シグナルはダマシであったと考えられます。

 先週末、3カ月以上ぶりに終値ベースで113円台を回復。複数の短期テクニカル指標において、円安シグナルが点灯。こうなりますと、今月前半の「円高シグナルがダマシ」と判明した後の、新たな円安シグナル点灯ですので、今週以降、円安が加速・拡大することをメインシナリオとして想定しておきたいです。具体的な円安ターゲットはずばり115円台回復。今月中に115円を回復する確率は比較的高いのではないかと見ています。さらに、今回の円安が最大でどこまで伸びるか?115円回復はすでに射程距離圏内に入っているとして、さらに伸びた場合、最大で116~117円近くへ到達する可能性もあるのではないかと見ています。

 ポンド円については、ブログでは中期的な大きな流れとして「去年6月のイギリスEU離脱ショックでポンドが大暴落した後、中期的になかなか超えられなかった壁であった147円前後(146円~148円あたり)のゾーンを先月突破したことが大きい」ことを何度か解説してきました。そして、そのゾーンが、この先逆に、下支えラインとして作用することも解説しました。結果は本当にその通りで、今月のポンド円の下落は、147円前後の水準でしっかり下支えされました。先週末は150円近くまで値を戻しています。現状、上向きの短期トレンドに乗っている状態で、この先、具体的には152円台、すなわち先月高騰したときの高値に迫る可能性があるのではないかと見ています。

 トルコリラ円は、先日、トルコ政府とアメリカ政府の対立が明らかとなって一時1リラ=29円へ急落して心配されました。高スワップ狙いでトルコリラを保有している読者の方は多く、ヒヤヒヤしておられたと思います。現状、ヒヤヒヤする状況を完全に脱して、平常運転に戻ったといって良いでしょう。先週は30円台後半を中心に安定して、週末は31円に迫るほどでした。今週はトルコの政策金利発表が予定されています。特に、金利を変更すべきような経済的な変化は見当たらず、おそらく現在の超高金利が維持されるものと思われます。トルコリラ投資の高スワップは、まだまだ続きそうです。(執筆者:為替王)(イメージ写真提供:123RF)