ドル円はアジア時間に113円15銭まで買われる場面があったものの、そこを天井に緩やかに下落。NYでは朝方に次期FRB議長の人事を巡り、112円30銭まで売られる。ユーロドルは、スペイン政府がカタルーニャ州の自治を停止する手続きを進めると発表したことで急落。一時は1.1768まで売られたが、その後反発。

 株式市場は前日の急騰から利益を確定する動きもありまちまち。ダウは7ドル上昇し5日続伸したが、ナスダックは19ポイント下落。債券相場は反発。値ごろ感からの買い戻しが入り小幅に上昇。長期金利は2.31%台へと低下。金は4日ぶりに反発。原油価格は反落。


米   新規失業保険申請件数           →  22.2万件
米   10月フィラデルフィア連銀景況指数    →  27.9
米   9月景気先行指標総合指数         →  -0.2%

ドル/円112.30 ~ 112.69
ユーロ/ドル1.1826 ~1.1858
ユーロ/円  132.93~ 133.44
NYダウ  +5.44 → 23,163.04
GOLD  +7.00 →1,290.00ドル 
WTI  ―0.75→ 51.29  
米10年国債  -0.029  → 2.318%

 本日の注目イベント

独   独9月生産者物価指数
英   英9月財政収支
米   9月中古住宅販売件数
米   イエレン・FRB議長講演
米   メスター・クリーブランド連銀総裁講演
米   企業決算 → GE、P&G
加   カナダ9月消費者物価指数
加   カナダ8月小売売上高

 ドル円は昨日の夕方には113円15銭まで上昇する場面があったものの、今回も113円30銭前後が抜け切れずに押し戻されています。113円台定着にはもう一段の米金利上昇など、支援材料が必要ですが、一方で、下値を試す展開でもなく、112円を中心にレンジを形成しているものと見られます。

 それでも足元の材料では、次期FRB議長に誰が指名されるのかが、相場を動かす最も大きな材料になっています。トランプ大統領は昨日、イエレン議長との面談を終え、これで有力候補5人との面談を全て終えています。

 FRB議長は大統領が指名し、上院で承認を得て就任することになっています。昨日は、イエレン議長の政策を踏襲すると見られるパウエル理事が有力との観測が流れ、この報道がドル円を112円30銭前後まで押し下げました。

 一方で、ブルームバーグニュースによると、トランプ氏は、オバマ前大統領が指名したパウエル氏には難色を示しているとも伝えられています。『タカ派色』の強い、テイラー・スタンフォード大学教授か、ウオーシュ元FRB理事のどちらかが指名されるのか。あるいは、パウエルFRB理事やコーエン国家経済会議(NEC)委員長など、「ハト派色」の強い候補者が指名されるのか、注目されます。「タカ派」か「ハト派」か、どちらの候補者が氏名されるかで、ドルの値位置が変わってきますが、仮にイエレン議長の続投となったら、相場への影響はないと予想しています。

 昨日の夕方、ユーロが急落する場面がありました。スペイン政府が独立を目指しているカタルーニャ州の自治を停止する手続きを進めると発表したことが材料でした。ユーロは対ドルや円でも急落しましたが、その後元の水準を回復しています。カタルーニャ州が、今後もスペイン政府と粘り強く交渉を続けていくとの柔軟な姿勢を見せたことでユーロは買い戻されています。

 本日はイエレン議長の講演が予定されていますが、材料にはなりにくく、12月利上げに影響を与える内容にはならないものと思われます。

 レンジは112円~113円程度を予想します。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)