昨日のドル/円は、世界的な株高の流れに乗って一時113円台に上昇した。このところ、なびかなかった株高にようやく反応した格好であり、こうした流れが続けば米9月雇用統計で付けた月初来高値(113.435円)の更新も視野に入りそうだ。ただ、昨日の欧米市場では、ユーロやポンドに対してドルが下落するなどドルを買う動きは限定的であった。ドル/円の上昇は円売りによるところが大きく、言わば「片肺飛行」の状態だ。ドル高エンジンへの点火なくしては、高く遠くへ飛ぶのは難しいだろう。
 ドルの動きは、ハリケーンの影響が残る主要経済指標よりも米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長人事やトランプ政権の税制改革案など、政治面に影響を受ける可能性が高い。一方、円は株価次第で上下する公算が大きい。こうした中、ドル/円はトレンドレスの神経質な展開が続きそうだ。
本日の予想レンジ:112.400-113.700円(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)