昨日のドル/円は112円台前半でもみ合いが続き、ほぼ横ばいで取引を終えた。NYダウ平均が史上最高値を更新したほか、米2年債利回りが約9年ぶりの高水準に上昇するなどドル/円には強い追い風が吹いているが、足元ではその追い風に乗る素振りをほとんど見せない。為替市場は、米連邦準備制度理事会(FRB)の12月利上げの有無よりも来年の利上げペース(現状では3回の見通し)を気にしているのだろう。それには、来年2月に任期が切れるイエレンFRB議長の後任人事がカギを握るとの見方が強い。

 米紙の報道によると「次期議長候補はイエレン、ウォルシュ、テイラー、パウエル、コーンの5人に絞られた。トランプ大統領は11月3日に予定されているアジア歴訪前に次期議長を決める」との事だ。このうち、イエレン氏、パウエル氏、コーン氏はハト派寄りと見られている一方、テイラー氏とウォルシュ氏はタカ派色が強いとされる。ハト派議長が就任すれば来年の利上げは3回以下にとどまる一方、タカ派議長が誕生なら4回以上の利上げが行われる可能性が高まるとの観測に繋がりやすい。ドル/円は、次期FRB議長の選考レースを睨んで神経質な相場展開が続きそうだ。

 本日の予想レンジ:111.600-112.800円(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)