ヨコレイ(横浜冷凍) <2874> は冷蔵倉庫の大手である。低温物流サービスの戦略的ネットワーク構築に向けて積極投資を継続し、食品販売事業はノルウェーHI社と資本業務提携して業容拡大戦略を推進している。17年9月期2桁営業増益予想で、18年9月期も収益拡大が期待される。株価はボックス展開だがレンジ下限から切り返して戻り歩調だ。なお11月14日に17年9月期決算発表を予定している。
 
■冷蔵倉庫事業と食品販売事業を展開
 
 冷蔵倉庫事業および食品販売事業を展開している。16年9月期セグメント別売上高構成比は冷蔵倉庫事業17%、食品販売事業83%、営業利益(連結調整前)構成比は冷蔵倉庫事業78%、食品販売事業22%だった。収益面では、冷蔵倉庫事業は倉庫稼働率、食品販売事業は水産品・畜産品・農産品の市況や季節要因の影響を受ける特性がある。
 
 冷蔵倉庫事業は低温物流サービスの戦略的ネットワーク展開に向けて積極投資を継続し、新物流センターが順次稼働して収益拡大に貢献している。17年6月には埼玉県・幸手物流センターが竣工した。18年2月には京浜島物流センター(仮称)が竣工予定である。また福岡市アイランドシティ港湾関連用地4工区E区画を取得(18年3月引き渡し予定)している。海外はASEAN地域へ積極展開し、タイヨコレイ全体の保管収容能力はタイ国内トップシェアである。
 
 食品販売事業はノルウェーの大手水産加工会社ホフセスインターナショナル(HI社)と包括的業務提携し、アトランティックサーモン等の加工製造販売など業容拡大を推進している。17年7月にはグループの水産会社アライアンスシーフーズが、マレーシアの海老養殖事業会社AGROBEST社と包括業務提携契約を締結した。海老養殖事業に参入する。
 
 第5次中期経営計画「Flap The Wings 2017」では、目標数値として17年9月期売上高1650億円、営業利益57億円(連結調整前の冷蔵倉庫事業56億65百万円、食品販売事業20億67百万円)、経常利益57億円、純利益32億円、ROE5.1%、配当性向40%、EBITDA100億円、自己資本比率52.0%を掲げている。配当性向は40%以上維持を目標としている。
 
■17年9月期通期は2桁営業増益予想
 
 前期(17年9月期)連結業績予想(11月14日公表)は売上高が前々期(16年9月期)比11.0%増の1650億円、営業利益が10.3%増の57億円、経常利益が6.7%増の57億円、純利益が9.1%増の32億円としている。配当予想は前々期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で、配当性向は32.3%となる。
 
 冷蔵倉庫事業では重点地域への設備増強を図り、食品販売事業ではノルウェー事業の早期の体制安定化、国内事業における産地と消費地の事業連携強化を推進する。
 
 第3四半期累計(10~6月)は、売上高が前年同期比4.8%増収、営業利益が0.5%減益、経常利益が2.0%増益、純利益が3.0%減益だった。物流センター新設に伴う減価償却費の増加や立ち上がり時の一時的経費の発生、事業税など一般管理費の増加で営業微減益だった。ただし売上面は順調に推移している。
 
 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が71.3%、営業利益が73.6%、経常利益が80.4%、純利益が87.3%と順調である。食品販売事業の利益率改善が進展して通期ベースでは好業績が期待される。そして今期(18年9月期)も収益拡大が期待される。
 
■株主優待は毎年9月末に実施
 
 株主優待制度は、毎年9月30日現在の1000株以上保有株主に対して実施している。優待内容は1000株以上~3000株未満保有株主に対して鮭切身詰め合わせ、3000株以上保有株主に対して北海道産ホタテ・いくらセットを贈呈する。
 
■株価はレンジ下限から切り返して戻り歩調
 
 株価はボックス展開の形だが、レンジ下限の1050円近辺から切り返して戻り歩調だ。
 
 10月17日の終値1085円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS61円83銭で算出)は17~18倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は1.8%近辺、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS1198円56銭で算出)は0.9倍近辺である。時価総額は約580億円である。
 
 週足チャートで見ると、13週移動平均線と26週移動平均線を回復した。上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)