ドル円は112円台前半から半ばで動きが鈍く、米長期金利の低下が重石となり上値は抑えられた。ユーロドルは堅調に推移。1.18台前半から半ばでの取引に終始し、ユーロ円も底堅い動きながら、133円台では売りも散見。

 株式市場は3日ぶりに反落。税制改革とFOMCの次の政策を見極めたいとの思惑が広がった。ダウは31ドル下落し、ナスダック、S&P500も揃って下落。債券相場は反発。もみ合いながらも株価の下落に買い物が優勢に。長期金利は2.31%台へと低下。金は反発。原油は反落し51ドル台を割り込む。

新規失業保険申請件数     → 24.3万件

9月生産者物価指数      → +0.4%

ドル/円112.13 ~ 112.45

ユーロ/ドル1.1827 ~1.1858

ユーロ/円  132.24~ 133.49

NYダウ  -31.88 → 22,841.01

GOLD  +7.60 →1,296.50ドル 

WTI  -0.70→ 50.60  

米10年国債  -0.030  → 2.318%

 
本日の注目イベント

中  中国 9月貿易統計
独  独9月消費者物価指数(改定値)
米  9月消費者物価指数
米  9月小売売上高
米  10月ミシガン大学消費者マインド(速報値)
米  エバンス・シカゴ連銀総裁講演
米  カプラン・ダラス連銀総裁講演
米  企業決算 → バンク・オブ・アメリカ、ウェルズ・ファーゴ

 ドル円はやや膠着感を強めてきました。経済指標は比較的好調で、12月の利上げ観測の確率も高水準に留まってはいるものの、113円台にドルが上昇すると押し戻される展開が続いています。もっとも下値の方も、112円割れにはドル買いが集まっているようで、昨日のNY市場では値幅も35銭程度に収まっています。

 NYでは9月の生産者物価指数(PPI)が発表されました。食品とエネルギーを除くコア指数は前月比で+0.4%と、市場予想を上回っていました。(ブルームバーグ)ガソリン価格が上昇したことが原因だと見られているようですが、先週の雇用統計でも賃金の上昇が確認されており、このまま賃金が上昇傾向を維持するようだと、全体のインフレ指標も上昇に向かう可能性が出てきたように思います。9月のFOMCで低インフレに対する懸念を一部参加者が示したことが議事録で判明したため、本日発表される9月の消費者物価指数(CPI)と小売売上高が市場関係者の注目を集めるだろうと、ブルームバーグは指摘しています。

 今朝の経済紙でも次期FRB議長人事に関する記事がありましたが、トランプ大統領は現在5人に絞り込んでいると言われています。ウオーシュ元FRB理事が最有力と見られているようですが、他にも、パウエル現FRB理事やコーン国家経済(NEC)委員長、それにテイラー・スタンフォード大学教授の名前も挙がっています。もちろん、イエレン議長再任の可能性もありますが、年齢や健康上の理由からイエレン氏再任の可能性は低いと、個人的には予想しています。

 今月中には次期議長を決定すると、トランプ大統領は明言しており、候補者はタカ派とハト派が混在しているため、誰が次期議長になるのかが、今後の金融政策、ひいてはドル円の動きにも影響してくるため、注目したいと思います。

 上述したように、本日の注目材料はCPIと小売売上高の経済指標です。ドル円は膠着感を増しながらもやや上値を切り下げてきています。112円をしっかりと割りこむと、下方に深押しがあるかもしれません。経済データ次第というところですが、予想レンジは111円70銭~112円70銭程度にしたいと思います。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)