ドル/円相場は、先月27日以降112.20-30円台に下落すると反発する一方、113.10-20円台に上昇すると反落する展開が続いている。本日の米9月雇用統計で、この「煮詰まり感」を打破できるか注目される。

 米9月雇用統計の主な項目の市場予想は、非農業部門雇用者数8.0万人増、失業率4.4%、平均時給は前月比+0.3%、前年比+2.5%となっている。非農業部門雇用者数の予想が控えめなのは、9月10日に米フロリダ州に上陸した大型ハリケーン「イルマ」の影響が加味されているためだ。このため、結果が多少下ブレしても、ネガティブサプライズにはなりにくいだろう。失業率については、米連邦準備制度理事会(FRB)の長期予想(持続可能と見なす水準、4.6%)を下回る推移が続いており、そもそも争点から外れている。

 こうした中、市場の関心はこれまで以上に平均時給に向かう事になりそうだ。賃金の伸びが加速する兆候が見えれば、米長期金利の上昇とともにドル/円が113.10-20円台の抵抗帯を突破する可能性が高まる一方、予想に届かなければ112.20-30円台のサポートを割り込む事も考えられる。本日の米9月雇用統計は、ドル/円相場の当面のトレンドを左右する「関が原の戦い」となる可能性がある。
(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)