ドル円は東京時間に113円20銭前後まで上昇したものの、NY市場では113円07銭まで上昇する場面があったが、勢いはなく112円台に押し戻される。ユーロドルは前日とほぼ変わらず。1.17台前半から半ばで推移し、今夜のADPの指標待ち。

 株式市場は続伸。自動車販売が好調だったことから工業株が買われた。ダウは84ドル上昇し、S&P500とともに最高値を更新する。債券相場は反発。長期金利は2.32%台へと小幅に下落し、ドルの上値を抑える。金と原油はともに続落。


9月自動車販売   →  1847万台

ドル/円112.70 ~ 113.07

ユーロ/ドル1.1737 ~1.1773

ユーロ/円  132.45~ 132.88

NYダウ  +84.07 → 22,641.67

GOLD  -1.20 →1,274.60ドル 

WTI  -0.16→ 50.42  

米10年国債  -0.018 → 2.323%


本日の注目イベント

欧   ユーロ圏9月総合PMI(改定値)
欧   ユーロ圏9月サービス業PMI(改定値)
欧   ユーロ圏8月小売売上高
英   英9月サービス業PMI
米   9月ADP雇用者数
米   9月ISM非製造業景況指数
米   イエレン・FRB議長講演

 ドル円は昨日も何度か113円台を試し、上に行きたがっているような印象です。113円台前半ではドル売りに抑えられており、113円30銭あたりにはまとまったドル売り注文が並んでいるとの情報もあります。短期的には実需の大小が相場の流れを支配しますが、少し長い目でみればほとんど意味を持たないことは、これまでの経験でも明らかです。113円30銭前後がしっかりと上抜けすれば、今度は一転してドルの下落を抑える「サポート」になります。

 昨日は出遅れていた日経平均株価も213円高を見せ、年初来高値を更新し、ようやく日米が足並みを揃えて上昇トレンドを見せてきました。もっとも日本株の上昇は22日の衆院選で自民党が勝利し、新たな経済刺激策が打ち出されるといった期待が先行している部分もあるようです。22日の衆院選は期待ができる一方で、リスクもないわけではありません。

 前日発表されたISM製造業景況指数が13年ぶりの高水準だったように、米景気は依然として緩やかに拡大を続けており、これがイエレン議長をして「タカ派」発言に導いている状況です。12月の利上げ確率が高まっているのも、こうした背景があり、ドル高を支える構図になっています。

 今後さらにドル高が進み、「待望の」115円台を目指すのか、あるいは113円台で上昇を抑えられ、再び110円割れ目指すのか、今夜を含め、米労働市場の指標がそのカギを握っていると思われます。今夜発表される9月のADP雇用者数は13.5万人と予想されており、8月の23.7万人からは大幅な減少が見込まれています。もちろんこの予想は、9月の米南部を襲った2つのハリケーンの影響を考慮されたものです。また週末の雇用統計についても現時点では8万人と予想され、先月の15.6万人からほぼ半減すると予想されています。

 既に相当の影響が考慮されているため、予想よりも「上振れる」可能性もないとは言えません。その場合、米景気の力強さが再認識され、利上げ観測のさらなる高まりと共にドルが一段上値を試す展開になると思われます。114円があるかもしれません。一方、予想を下回るようだと、ハリケーンの影響が一時的なものに留まらないのではといった見方から、ドル売りが再燃する可能性があります。それでも111円割れがいいところではないかと思われ、110-115円のレンジ、あるいは111-114円のレンジを形成することになりそうです。

 本日は112円~113円50銭程度の動きを予想しています。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)