ドル円は続伸し、欧州時間に113円06銭までドルが買われる。NY市場では株式市場が軒並み最高値を更新したことや、ISM製造業景況指数が予想を上回ったことがドル買い材料に。NYでのドル高値は112円94銭。ユーロドルはスペイン、カタルーニャ州の独立の動きから上値が重い展開。1.17台前半から半ばで推移。株式市場は大幅に続伸し、軒並み最高値を更新。ISM製造業景況指数が13年ぶりの高水準だったことを好感。ダウは先週末に比べ152ドル上昇し、2万2500ドル台に乗せる。債券相場は横ばい。株価の上昇の割には底堅い動きを見せたものの、動意も乏しく、先週末比小幅に下落。金と原油はともに下落。

9月ISM製造業景況指数   →  60.8

ドル/円112.54 ~ 112.94
ユーロ/ドル1.1731 ~1.1763
ユーロ/円  132.18~ 132.57
NYダウ  +152.51 → 22,557.60
GOLD  -9.00 →1,275.60ドル 
WTI  -1.09→ 50.58  
米10年国債  +0.007 → 2.341%

 本日の注目イベント

豪   豪8月住宅建設許可件数
豪   RBA、キャッシュターゲット
欧   ユーロ圏8月生産者物価指数
米   9月自動車販売台数
                                     
 ドル円は底堅い動きを見せ、欧州時間には一時113円台に乗せ、113円06銭までドル高が進みました。次期FRB議長に、金融引締め派の候補者が就任するとの期待もあり、ドルが買われたようです。NY市場では113円には届いていませんが、株高を材料にリスクを取る姿勢が強まり、円が売られて112円台後半までドル高が進みました。

 ラスベガスで起きた銃乱射事件の影響も心配でしたが、ISM製造業景況指数が13年ぶりの高水準を記録したことで、株式市場を始め、金融市場は落ち着いた動きでした。とりわけ株式市場では主要指数が軒並み上昇し、ダウは初の2万2500ドル台を記録し、2週間ぶりの最高値更新でした。またS&P500も9ポイント上昇し、こちらも最高値を更新しています。

 ドル円は先週末以来の113円台乗せまで上昇しましたが、前回もこの水準での滞空時間は短く、目先はやはりドル売りが出やすい水準と言えます。ただチャートを見ると、日足ベースで一目均衡表の「雲」を上抜けしており、その上の重要な「200日線」も抜けています。さらに「MACD」ではゼロの軸を抜け、プラス圏に入っており、テクニカルを見る限りドル上昇を示唆していると言えます。また、より長い「週足」を見ても、「雲」が上抜けしています。足元の水準は「200週線」にタッチしている状況で、この線を抜けるかどうかを試している状況です。この「200週移動平均線」は今年の3月と7月にドルが上昇した際にも抜け切れきれずに押し戻された経緯があり、この水準を完全に抜け切れるかどうかが、115円台が見れるかどうかの試金石と言ってもいいと思います。その意味では、今週末の雇用統計がそのカギを握っていると言えるでしょう。

 本日はNYの株高を受け、日本株も堅調な動きになりそうです。ドル円も上昇すると見られますが、113円台を回復できるのかどうか。さらには昨日の欧州市場での高値を抜けるのかどうかがポイントです。本日のレンジは112円30銭~113円30銭程度を予想します。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)