ドル円は112円台で推移。ミシガン大学消費者マインドが予想を大きく上回りドル買いが進んだものの、112円77銭で頭打ち。その後やや値を下げ112円台半ばで越週。ユーロドルは1.18台を回復し、1.1833まで上昇。ひとまず1.17台を割り込まなかったことで、買い安心感も。

 株式市場は続伸。トランプ大統領が次期FRB議長候補のウオーシュ元FRB理事と会談したことなどが好感された。ダウは23ドル上昇し、3日続伸。債券相場は反発。タカ派のウオーシュ元FRB理事が次期議長に就任するのではとの観測が重石に、長期金利は2.334%台に上昇。金は反落し、原油は反発。


8月個人所得                 →  +0.2%

8月個人支出                 →  +0.1%

8月PCEコアデフレータ           →  +1.3%

9月ミシガン大学消費者マインド(確定値)→  65.2

9月シカゴ購買部協会景気指数      →  95.1
 
ドル/円112.22 ~ 112.74

ユーロ/ドル1.1792 ~1.1833

ユーロ/円  132.74~ 133.11

NYダウ  +23.89 → 22,405.09

GOLD  -3.90 →1,284.80ドル 

WTI  +0.08→ 51.64  

米10年国債  +0.025 → 2.334%


本日の注目イベント

日   9月日銀短観
欧   ユーロ圏9月製造業PMI(改定値)
欧   ユーロ圏8月失業率
英   英9月製造業PMI
米   9月ISM製造業景況指数
米   カプラン・ダラス連銀総裁講演
                                   

 ドル円は堅調に推移し先週末のNY市場では112円台を割り込まない、展開になっています。113円台ではドル売り需要も強く、上値を抑えられる状況ですが、下値は111円台を固め、足元では112円台が底堅くなりつつあります。

 トランプ大統領は次期FRB議長候補の一人であるウオーシュ元FRB理事と面談をし、「3~4週間以内には結論を出す」と述べ、いよいよ次期FRB議長の人事も佳境を迎えそうです。もともとは、コーエン国家経済委員会(NEC)委員長が次期FRB議長の最有力候補でしたが、トランプ大統領との意見の違いからその可能性はなくなり、足元ではウオーシュ氏が最有力候補のようです。

 同氏は、史上最年少でFRB理事に就任しており、「タカ派」の論客として知られています。仮に同氏が次期議長に就任した場合、利上げのペースが早まるのではないかと見られています。もっとも、このところ「イエレン議長を尊敬している」と、トランプ大統領は述べており、イエレン氏の再任の可能性もないわけではありません。ただ、イエレン氏自身の健康上の問題もある上、トランプ氏は昨年の大統領選の最中に、「大統領になったら、イエレン議長を代える」と述べていたこともあり、 個人的には再任はないと見ています。

 FRBが最も注目しているインフレ指標が発表されましたが、前月よりも低下していました。8月のPCEデフレータは年率で1.4%、コアデフレータは1.3%でした。いずれも市場予想を下回っていました。イエレン議長は、たとえ2%を下回っていても、長期間低金利を続けることは賢明ではないと述べていましたが、このまま低下傾向が続くようだと利上げ観測にも影響が出てくる可能性もあります。

 ドル円は堅調に推移していますが、依然として円高に振れるリスクを抱えながらの動きです。北朝鮮問題でトランプ氏は「私はティラーソン長官に、小さなロケットマンと交渉しようとすることで時間を無駄にしていると語った」とツイッターで明らかにし、政権内でも北朝鮮問題の解決に関して相違があることが判明しています。(ブルームバーグ)一方で、北朝鮮も再びミサイル発射の準備を行っているとの報道もあります。

 またスペインでは、カタルーニャ州指導者が独立宣言を示唆しており、選挙を阻止させようとする警察との間で数百人の負傷者がでているようです。同州のプチデモン首相は、数日以内に州議会に住民投票の結果を知らせ、通告から48時間以内に独立を宣言する公算があるとブルームバーグは伝えています。

 このように、地政学的リスクの高まりから再び円買いが再燃することも考えられますが、今週は週末に雇用統計を控えていることから、先ずはこちらが目先の材料になろうかと思います。本日はやはり112円台での推移が予想され、レンジも112-113円程度かと思われます。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)