ユーロ/ドル相場は、欧州中銀(ECB)の金融政策正常化観測を背景に堅調推移を続けてきたが、1.20ドル台では伸び悩むケースが目立っている。そうした中、本日は24日にドイツで行われた総選挙の結果を受けて、1.190ドル前後までユーロ安に振れる場面があった。独総選挙では、右翼国家主義政党「ドイツのための選択肢」(AfD)が躍進。メルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)は第1党を維持したが、社会民主党(SPD)の連立離脱表明によって、連立交渉が難航する見通しとなっている。ユーロ圏の盟主であるドイツの政局不透明感は、ユーロ相場のさらなる重しとなり得るため、今後の交渉過程に注目しておく必要がある。その他、本日はドラギECB総裁の講演が予定されているが、総裁のタカ派発言は期待しにくいところだろう。このところ総裁は金融政策に絡む発言を封印しており、敢えて言及を避けているフシもある。ユーロ/ドル相場は、今月14日に付けた月初来安値の1.1837ドル前後を視野に入れた動きとなる可能性もありそうだ。
(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)