為替は、ここ2週間、ほぼ一方的に円安が続いていました。が、先週金曜日はようやく少し円高に戻って週末は1ドル=112円近辺の水準です。先週金曜日は、それまでの円安の動きがやや一方的だったことに加えて、「北朝鮮が太平洋で水爆実験をする」可能性があるとのニュースが伝わり、約2カ月ぶりに記録した円安水準112円台から、111円台へと少し円高に戻りました。
 
 北朝鮮問題についての、判断の仕方はこれまで通りです。北朝鮮の暴言・暴挙に、相場が振り回される状況は今後も続きそうですが、もっとも重要なのは、レッドラインを越えるかどうか?すなわち、アメリカの軍事行動を招くかどうか?
 
 北朝鮮が挑発行為を繰り返したとしても、それが軍事衝突に発展しないレベルならば、相場への影響は一時的。つまり、たとえば現在のように、チャート分析において円安トレンドと認識している状況ならば、そのトレンドにそった戦略を継続。しかしながら、万が一、北朝鮮の挑発行為がアメリカの堪忍袋の緒を切ってしまい、軍事行動に至らしめた場合には、為替も株価も急落に転じるシナリオは考えられます。

 現時点ではそこまで至っていないので、為替については、円安トレンド継続中。ただ先週末の戻りが、今週もう少し拡大する可能性もあると考えられ、その場合ですが、下値サポート帯がやや上がってきていますので、ざっと110円台後半~111円近辺の水準では下支えされやすいと思われます。
 
 ポンド円の大暴騰も、一旦止まって、先週末は少し反落しました。イギリスでは早期に利上げされる可能性があるとの見方が浮上。利上げを先取りする形で、ポンドが買われ、急騰していました。中期的な重要ライン(147~148円)を超えたことは、チャート上の意味が大きく、目先、戻ったとしても、そのあたりでは下支えされやすいのではないかと見ています(テクニカル分析において、重要な上値抑制帯を突破した場合、その水準が今度は、下値支持帯になりやすい性質があるとの見方)。
 
 豪ドル円も、先週末は反落しました。ただ、先週は年初来高値を突破して、一時90円台に到達。上昇トレンドは継続中との見方になります。今週、再度90円に乗ってくれば、従来通り最大ターゲット92円も視野に入ってくる可能性があります。(執筆者:為替王)(イメージ写真提供:123RF)