ドル円は小動き。112円を挟んでもみ合ったが、週末でもあり、北朝鮮リスクから取引を手控える雰囲気に。112円18銭を上値に、下値も111円86銭前後に収まる。ユーロドルは1.19台で推移。1.1937を底値に上昇したが、1.20台には届かず。

 ダウは小幅ながら続落。北朝鮮が米国に対する姿勢を一段と強めたことを受け、軟調な展開に。前日比9ドル下落。債券相場は反発。安全資産に見直し買いが入り、長期金利は2.25%台へと低下。金と原油は共に反発。


ドル/円111.86 ~ 112.18

ユーロ/ドル1.1937 ~1.1983

ユーロ/円  133.78~ 134.23

NYダウ  -9.64 → 22,349.59

GOLD  +2.70 →1,297.50ドル 

WTI  +0.11→ 50.66  

米10年国債  -0.027 → 2.250%


本日の注目イベント

独   独9月ifo景況感指数
欧   ドラギ・ECB総裁議会で証言
米   ダドリー・NY連銀総裁講演
米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演
米   カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁講演

 トランプ大統領と北朝鮮の金委員長との「舌戦」は留まるところを知らず、一段とエスカレートしています。発せられた言葉を聞く限り、いつ武力衝突が起きてもおかしくない状況です。「ロケットマン」と揶揄されたことに対し、北朝鮮は太平洋上での核実験の可能性に言及し、同国の外務大臣は「先制攻撃」もあり得ると述べています。これに対してトランプ大統領は「ちびのロケットマンの考えを繰り返すなら、彼らの先は長くない」とツイートしています。言葉の応酬がさらに過激化したことから、先週末のNY市場ではドル円は、土日を挟んで何らかの行動があるのではとの見方から上値が重い展開でした。前日には112円72銭まで買われたドル円でしたが、この日は利益確定のドル売りが優勢の流れでした。

 米朝の緊張が高まっている中、ドル円は107円台から112円台後半まで急速にドル高が進みましたが、背景は米金利の先高感と、懸案事項だった税制改革にメドがたってきたことが挙げられます。当初トランプ大統領は連邦法人税を現行の35%から15%へ引き下げることを主張していましたが、財源の問題もあり20%台で落ち着きそうな気配です。今朝の報道によれば、トランプ大統領は依然として15%にこだわっているようですが、ムニューシン財務長官は20%台のどこかで落ち着くとの見方を示しています。

 週明けのオセアニア市場では、週を挟んで北朝鮮からの特段の動きはなかったことで、ドルがやや上昇して取引が始まっています。このところの動きを見ると、ドルが上昇したがっているようにも見えます。米朝の緊張が「舌戦」に留まっているかぎり、ドル円は113円方向に向かっていくのではないかと思われます。先週のFOMCでは、米景気の先行きには楽観的な見方が示され、年内もう一度の利上げ観測も維持されました。

 さらに来年も3回の利上げが見込まれています。一方で日銀は必要ならさらに追加の緩和策を講じるとの姿勢も示しており、先週は「中銀の金融政策の方向性」にも注目が集まり、円はドルに対し売られただけではなく、主要通貨に対しては全面安の展開でした。

 本日は再び112円台前半までドルが買われていることで、日本株も堅調に推移すると予想されます。ドル円も再び上値を試す展開を予想しており、レンジは111円80銭~112円80銭程度と見ています。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)