明日23日にNZで行われる総選挙(一院制、定数120)で9年ぶりに政権交代が起きる可能性がある。8月以前はイングリッシュ首相率いる与党・国民党が圧倒的優位に立っていたが、8月に入り野党・労働党の党首にジャシンダ・アーダーン氏が就任すると支持率が急上昇。終盤の世論調査では与野党の支持率がいずれも40%台で拮抗しており予断を許さない状況となっている。

 市場としては、前財務相で経済運営に定評があるイングリッシュ首相の続投が望ましいとの見方が多い。また、アーダーン労働党は米国離脱後も協議が進む環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の再交渉(外国人による中古住宅取得の禁止が争点)を表明しており、日本が目指す11月の合意に向けた障害となる可能性もある。このため、短期的には政権交代がNZドル安要因となる可能性が高い。反対に、与党が政権を維持すればNZドル高に振れる公算だ。

 なお、選挙は即日開票され、23日夜にも大勢が判明する見通し。国民党と労働党の2大政党がいずれも単独過半数を確保できない場合は、小政党との連立交渉が焦点になる。
(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)