三井住友アセットマネジメントの代表取締役社長兼CEOの松下隆史氏(写真:右)は、モーニングスター代表取締役社長の朝倉智也氏(写真:左)と対談し、「もっとも信頼される日本一の運用会社をめざし、『資産形成といえばSMAM』というブランドを確立したい」と強調した。また、今年12月に迎える設立15周年に向けて、「フィデューシャリー・デューティー(顧客本位の業務運営)に基づく経営に一段と磨きをかけ、資産運用を通じてお客さまのクオリティ・オブ・ライフ(QOL)向上に貢献したい」と語った。対談の要旨は以下の通り。
 
 朝倉氏は、モーニングスターレーティングで測った同社運用ファンドの優れた成績を紹介し、「格付け対象の179本中、43%にあたる77本が4つ★以上になっている。この比率は運用ファンド数100本以上の運用会社の中ではトップ。中でも日本株ファンドは、31本中18本の58%が4つ★以上の好成績である」と、特に日本株の運用において同社の運用力が際立って優れていることを示した。
 
 松下氏は、同社の日本株運用体制について、「もともと運用に特徴のある5社が合併してできた会社なので、多様な運用スタイルに応えられる人材がそろっていた。また、ファンドマネージャーと平均経験年数が16年という経験豊富なアナリスト21名との密な意思疎通によるチームワーク、そして、若手がベテランとうまく連携できる体制など、中長期の運用を支える組織的な枠組みがしっかりしている」と豊富な人材に支えられた運用体制を紹介。
 
 さらに、ESG(環境・社会・ガバナンス)やスチュワードシップ・コード(責任ある機関投資家の諸原則)など、時代の要請にも積極的に対応していることを示し、「運用を通じて企業活動を活性化し、社会全体の活力を上げていくことに貢献したい」(松下氏)と語った。
 
 そして、朝倉氏が同社の運用する日本株ファンドの中で、「三井住友・配当フォーカスオープン」を取り上げ、「2011年8月末から72カ月連続で、モーニングスターレーティングで4つ★以上、直近9カ月は最高の5つ★を維持している。さらに、信託報酬は税込みで約0.91%と同じカテゴリーのファンドの平均より0.35%安い。投資家にとって非常にありがたいファンド」と紹介した。
 
 これに対して松下氏は、「同ファンドを運用する木村シニアファンドマネージャーは、運用経験20年以上というベテランながら、趣味は『四季報』と公言するくらい純粋に株式運用と向き合うような、いわゆる『株式オタク』といっていい存在。彼のように運用に全身全霊で打ち込む情熱が、当社の日本株ファンドの運用成績に表れていると思う」と胸を張った。ただ、「運用成績が販売成績にストレートに結びついていないことが悩みの種。運用状況などの情報発信について、より伝わりやすい内容になるよう創意工夫をしていきたい」と語った。
 
 三井住友アセットマネジメントは、業界に先駆けて2015年8月にフィデューシャリー・デューティー宣言を行い、アクションプランを公表。今年5月には「FD2.0」と位置付ける第二段階のアクションプラン40項目を公表した。松下氏は、「『FD2.0』は、お客さまのQOLを高めることを意識したレベルへとサービス内容を一段と進化させることを意図している。そこに運用会社の真の使命があると考えるからだ」とした。
 
 そして、今年12月に同社が設立15周年を迎えることに触れ、「『FD2.0』を完遂し、お客さまから本当に選ばれるビジネスモデルを実現することによって運用責任を全うし、もっとも信頼される日本一のサービスプロバイダーをめざす」と同社の進むべき方向を力強く示した。(情報提供:モーニングスター社)