ドル円はFOMC声明文とイエレン議長の会見を受け乱高下。政策金利据え置きで111円12銭まで売られたが、その後は一気に112円台半ばまで急騰。年内もう一度の利上げが維持されたことでドル買いが加速した。ユーロドルも同じような荒っぽい動きから1.2035まで上昇した後、1.18台半ばまで売られる。株式市場は指数によってはまちまちながら、ダウは41ドル上昇し、これで9連騰。引け値で2万2400ドル台に乗せ、最高値を更新中。債券相場は続落。長期金利も連日上昇し、2.26%台に乗せる。金は4日ぶりに反発。原油は続伸し50ドル台を回復。

8月中古住宅販売件数 →  535万件

ドル/円111.12 ~ 112.53

ユーロ/ドル1.1861 ~1.2035

ユーロ/円  133.25~ 134.11

NYダウ  +41.79 → 22,412.59

GOLD  +5.80 →1,316.40ドル 

WTI  +0.93→ 50.41  

米10年国債  +0.023 → 2.268%

 
本日の注目イベント

日  日銀金融政策決定会合
日  黒田日銀総裁記者会見
欧  ECB経済報告
欧  ユーロ圏9月消費者信頼感(速報値)
欧  ドラギ・ECB総裁講演
英  英8月財政収支
米  新規失業保険申請件数
米  9月フィラデルフィア連銀景況指数
米  7月FHFA住宅価格指数
米  8月景気先行指標総合指数


 注目されたFOMCとその後のイエレン議長の記者会見を受け、ドル円は上下に乱高下する荒っぽい動きを見せました。政策金利が据え置かれたことで111円台前半まで売られたドル円は、イエレン議長のややタカ派的な発言に112円台半ばまで反発し、この間の値幅も1円40銭程に拡大しました。年内にもう1回の利上げが維持されたこともドルを押し上げています。

 FOMCは声明で、4兆5000億ドル規模の保有証券の縮小を10月から開始する方針を示し、ハリケーンの経済への悪影響は一時的なものになるとの見方を示しました。利上げについても年内あと1回、来年3回の利上げ予測を維持しています。

 声明は「ハリケーン『ハ-ビー』、『イルマ』、『マリア』は多くの地域に大きな打撃を与え、厳しい苦難をもたらした。ハリケーンに関連した混乱や再建は短期的には経済活動に影響を与えるが、過去の経験から判断すると、これらハリケーンが中期的に米経済の軌道を大きく変える可能性は低いことが示唆される」と述べています。(ブルームバーグ)

 また会合後の記者会見でイエレン議長は、「健全な労働市場を維持し、インフレを当局の長期的な目標である2%前後で安定させるため、力強い景気の継続が緩やかな利上げを正当化すると、われわれは引き続き予想している」と発言しています。さらに今年のインフレ率が上昇しないことについては「不可解」と表現しました。(ブルームバーグ)

 この発言から、ハリケーンの影響は一時的であり、今年3回目の利上げについても思っていたよりも前向きな姿勢が維持されたことで、市場はドル買いで反応し、株式市場も緩やかな金利上昇を受け入れたような反応でした。

 ドル円は112円53銭まで上昇したことで、「日足」の雲抜けを完成し、その上にある「200日線」も一時的には越えて、約2カ月ぶりのドル高水準を記録しています。今後は7月の高値である114円50銭がターゲットになりますが、「日足」の移動平均線を見ると、まだ上昇トレンドは完成されていません。この辺りが少し気になるところですが、FRBが楽観的な見方を維持しているインフレ率が、どこまで目標の2%に近付いていくのかを見極める展開になると思われます。これで、北朝鮮が核実験を行った後に記録した107円32銭が、当面の底値である可能性が高いと考えます。本日のドル円は111円80銭~113円程度を予想します。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)