東京時間に111円88銭まで上昇したドル円は、NY市場では一旦下げる場面があったものの、その後は堅調に推移。111円82銭まで買われ、111円50-60銭で引ける。ユーロドルは1.12台に乗せたが勢いは続かず。ユーロ円の先高感がユーロ買いにつながった。安値は1.1961。

 株式市場は続伸。ダウは39ドル上昇し、これで8日続伸し、6日連続で最高値を更新する。FOMCを控えて小動きだったものの、依然として資金が株式市場に向かった。債券相場は3日続落。長期金利は小幅に上昇し、2.24%台に乗せる。金は続落し、原油も小幅に反落。


8月住宅着工件数  →  118.0万件

8月建設許可件数  →  130.0万件

ドル/円111.21~ 111.82

ユーロ/ドル1.1961~ 1.2006

ユーロ/円  133.26~ 133.89

NYダウ  +39.45 → 22,370.80

GOLD  -0.20 →1,310.60ドル 

WTI  -0.43→ 49.48  

米10年国債  +0.016 → 2.245%

 
本日の注目イベント

日   8月貿易収支
独   独8月生産者物価指数
英   英8月小売売上高
米   FOMC 政策金利発表
米   イエレン議長記者会見
米   8月中古住宅販売件数


 急速に円安が進み、NY株が連日の最高値を更新するなか、さすがの日本株も昨日は急騰しました。午後には、一時410円を超える上昇を見せ、同時にドル円はそのタイミングで111円88銭を記録しました。112円が見えてきた印象ですが、NYではこの水準を抜けずに、一旦は利食いに押され、111円20銭前後まで下げる場面もありましたが、株高と金利高に支えられ111円台半ばで戻っています。

 NYダウはこれで8営業日連続の上昇を見せた一方で、安全資産の債券は連日売られて、長期金利は2.24%台まで上昇してきました。投資家が「リスクオン」を加速させていると見られますが、事実「VIX指数」も昨日は「10」を下回る場面もありました。依然として北朝鮮問題では緊張が続いているものの、多くの投資家が戦争はないと読んでいることの表れということのようです。

 個人的にはそう簡単にこの問題を楽観視できないと思っています。昨日、国連総会の一般演説でトランプ大統領が演説を行い「米国と同盟国を守ることを迫られれば、北朝鮮を完全に破壊する以外の選択はない」と述べ、これまでよりさらに強いトーンで北朝鮮を批判しました。北朝鮮に対して「完全に破壊」という言葉を使ったのは今回が初めてですが、これを単なる脅しと見るのか、あるいは強い警告とみるのか、いずれ歴史が教えてくれますが、今度北朝鮮が核実験などを強行した場合には、米国も行動を起こすことは十分考えられると思います。

 ドル円は昨日の東京市場で111円88銭まで上昇しましたが、「雲抜け」を完成するには至っていません。現在はその雲を抜け切るかどうかの瀬戸際にいますが、ここをしっかりと抜ければ112円にも手が届くかと思います。もし112円台に届けば、久しぶりの水準でもあることから、輸出企業を中心に相当なドル売り注文が並ぶことは想像に難くないでしょう。それらのオーダーをこなして上昇できるかどうかも注目されますが、112円25銭前後には「200日線」もあり、極めて重要なレベルと言えます。

 本日はFOMCとイエレン議長の記者会見が予定されています。昨日ここで述べたように、ハリケーンなどの影響を考慮して「ハト派的」なコメントや「ドット・チャート」が示されれば、ドルの上値は重いと見られますが、その逆もないとは言えません。個人的にはドル下落のリスクのほうがやや大きいと予想していますが、どうでしょうか。本日のレンジはややワイドに、110円70銭~112円程度と予想します。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)