ドル円は続伸し、約1カ月ぶりとなる111円台半ばを付ける。株高、金利高に支えられ終始111円台で推移。ユーロドルは1.19台でもみ合い。ドル円が円安方向に振れたことでユーロ円は2015年12月以来となる133円台半ばまで上昇。株式市場は続伸。ダウは7日続伸し、5営業日連続で最高値を更新。S&P500も最高値を更新し、株価に対する楽観的な見方が広がる。債券相場は続落し、長期金利は1カ月ぶりに2.23%台まで上昇。リスクオンが広がり資金が債券や金からか株式にシフト。金は大幅続落し1310ドル台に。原油は小幅に反発。

米   9月NAHB住宅市場指数  → 64

ドル/円111.34~ 111.66

ユーロ/ドル1.1923~ 1.1967

ユーロ/円  132.95~ 133.42

NYダウ  +63.01 → 22,331.35

GOLD  -14.40 →1,310.80ドル 

WTI  +0.02→ 49.91  

米10年国債  +0.026 → 2.229%


本日の注目イベント

豪   RBA議事録
独   独9月ZEW景況感指数
米   8月住宅着工件数
米   8月建設許可件数   

 日本が連休の間もドル円は堅調に推移し、昨日のNY市場では111円66銭までドル高が進みました。北朝鮮が核実験を行ったことで107円32銭までドルが売られ、その後も北朝鮮がミサイルを発射したにも関わらず、ドル円は急速に円安方向に舵を切っています。

 この欄でも為替市場の特徴について、「為替に影響を与える出来事も、それが何度か繰り返されると、徐々に反応しなくなる傾向がある」と書きましたが、足元の動きは正にその通りですが、もっと考えれば、「有事の円買いが当てはまらなくなった」のかもしれません。世界のどこかで軍事衝突などの有事が起これば、安全通貨の円は常に買われてきましたが、今回の朝鮮半島での有事は、直ぐ隣の庭で起きているようなもので、日本にも被害がないとは言えません。事実ミサイルは北海道の上空を何度も通過しています。市場参加者もようやくそのことを認識し、北朝鮮問題が深刻化すれば、円が売られる構図になってきたのかもしれません。このままさらにドルが上昇し、112円台に乗せるようだと、そんなことも意識しなければならないのかもしれません。

 本日からFOMCが始まり、明日には政策内容が発表され、イエレン議長の記者会見も予定されています。今回のFOMCでは利上げはなく、バランスシート縮小の工程が明らかになるのではないかというのが、市場の見立てです。今回のFOMCはこのほか、FOMC参加者の金利予測を分布した「ドット・チャート」(ドット・プロット)も公表されます。FOMCメンバーが今回のハリケーンの影響をどのように景気に織り込んでいるのかを知ることができそうです。ややハト派的な予測がでるようだと、ドルが売られることになります。

 足元のドル円は「日足」の雲の上限をテストしているところです。ここをしっかりと抜けるようだと、この7月以降、なかなか届かなかった
112円が見えてきます。2.03%台まで低下した米長期金利も昨日は、2.23%台まで上昇し、ドル円との相関度が高い米金利の上昇がドル円を押し上げている面もあります。雲抜けを完成し、その上の「200日移動平均線」を抜くことができれば、一段のドルの上昇が見込めるものと考えていますが、その意味ではここから112円台半ばが、新しいレンジに入るのか、あるいは元のレンジに戻されてしまうのか、「正念場」ということになります。

 連日最高値を更新中のNYダウに影響され、本日の日経平均株価も堅調な動きが見込まれます。円安も輸出関連株にプラスに働くことから、久しぶりに2万円の大台を回復するのではないかと予想していますが、北朝鮮リスクがどの程度上昇を阻むのかといったところです。予想レンジは110円90銭~111円90銭程度と見ます。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)