ドル/円相場は、昨日のNY市場で111.00円台まで上昇して月初来高値を更新したが、本日は北朝鮮が弾道ミサイルを発射した事で一時は109.50円台まで下落した。ただ、ミサイル発射は昨日来の報道によってある程度想定済みであった事などから、売り一巡後は買戻しが入り、日経平均株価の上げ幅拡大と相まって110円台半ばに反発するなど、底堅い展開となっている。

 これまでも、北朝鮮の挑発行為によるドル/円の下落は、数時間から数日を経て反発するケースが多かった。前回の8月29日などは、早朝の発射を受けて東京市場から欧州市場にかけて108円台前半へと下落したが、NY市場に入ると110円台に迫る反発を見せた。そのきっかけとなったのは、米主要経済指標の好結果であった。米国勢が、地理的に遠い北朝鮮の動向よりも自国の経済情勢に重きを置いている証左であろう。

 本日も米重要経済指標の発表が複数予定されており、それらの結果に注目が集まっている。中でも注目度が高い米8月小売売上高は、総合指数こそ前月比+0.1%に伸びが減速(前回+0.6%)する見通しだが、変動が激しい自動車を除いた売上高指数は前回に続き+0.5%の高い伸びが見込まれている。その他、米8月鉱工業生産や米9月ミシガン大消費者信頼感指数・速報なども合わせて、ドル買いを後押しできるかが焦点になりそうだ。
 (執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)