ドル円は続伸し、110円69銭までドル高が進む。米長期金利が一時2.20%台に乗せたことでドルを買い戻す動きにつながった。税制改革への期待もドル買いを側面から支援。ユーロドルは続落し、1週間ぶりに1.19を割る局面も。株式市場は続伸。エネルギー株が買われ、ダウは連日の最高値を更新。S&P500も1.8ポイント上昇し、最高値を更新。債券相場は4日続落。株価の上昇が続き、債券の利益確定の売りが出易い状況。長期金利は一時2.20台へ上昇し、約1カ月ぶりの高水準をつける。金は続落し、原油は3日続伸。

8月生産者物価指数  → +0.2%

8月財政収支      →  -1077億ドル

ドル/円109.95~ 110.69

ユーロ/ドル1.1873~ 1.1990

ユーロ/円  131.25~ 131.93

NYダウ  +39.32 → 22,158.18

GOLD  -4.70 →1,328.00ドル 

WTI  +1.07→ 49.30  

米10年国債  +0.021 → 2.188%

 
本日の注目イベント

豪  豪8月雇用統計
日  7月鉱工業生産(確定値)
中  中国 8月小売売上高
中  中国 8月工業生産
英  BOE金融政策発表
英  BOE議事録
米  8月消費者物価指数
米  新規失業保険申請件数

             
 ドル円は110円台をキープし、NY市場では長期金利の上昇を手掛かりに110円69銭までドル高が進む場面もありました。これで、北朝鮮が核実験を行いドルが急落した下げ幅を埋めた格好になり、もしかしたら110円を挟み、109-112円のレンジに戻ってきたのかもしれません。

 110円69銭まで買われたドル円は、8月末の水準まで値を戻した格好ですが、まだその水準は抜けておらず、110円60-80銭辺りが目先のレジスタンス・ゾーンと見られます。ここからは依然として上値は重いと見られますが、それにしてもドル買いが断続的に入っているようです。昨日は株価が上昇し、原油価格も上昇してドルを支えていましたが、長期金利の上昇が最大の貢献者でした。

 米10年国債は、利上げ観測が徐々に後退する中、低下傾向が続き、先週7日には2.03%台まで低下(価格は上昇)しました。昨日は一時2.2%台に乗せるなど、ここ4営業日で17bpと急上昇です。この動きはドル円の動きとほぼ一緒で、ドル円も107円32銭を底値に既に3円以上ものドル高が進んでいます。米長期金利の動きにドル円が連動して動くことが鮮明になっています。ハリケーンと北朝鮮のリスクが後退したとはいえ、やや想定外のドルと金利の反発です。

 先週末に記録した107円32銭が直近の底値だとすれば、再び110円を中心にもみ合う展開のようにも思えますが、周りを見渡してもドル買い材料はそれほどありません。唯一挙げるとすれば、税制改革が年内にも実施されるとの見通しが強まったことです。ムニューシン財務長官は、税制改革の年内実施に楽観的な見方を示していますが、税率については当初トランプ大統領が主張していた15%ではなく、財源の問題から20%台で落ち着きそうは気配です。このところの株式市場の高騰はこの辺りの動きを先取りしたものとも言えるのではないでしょうか。

 本日のドル円は、前述のように、ここからの上値は重いと見ていますが、一方でドルを売ってもなかなか利益が取れない状況になっているのも事実です。打診買い、打診売りを繰り返しながら、方向性を探っていく他なさそうです。予想レンジは110円~111円程度にしたいと思います。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)