先週金曜日、北朝鮮リスクの高まりもあって、為替は今年初めて1ドル=107円台の円高水準に突入しました。これまでのところ、想定通りの展開といってよいかと思います。先週はブログで連日「108円台後半」が重要なサポート帯であると解説して、それを割り込んでしまった金曜朝には、「円高方向へ崩れる兆候」「今年これまでの年初来安値(108円)を割り込む」などと書きましたが、結果はその通り、金曜日のうちに108円を割り込んで、今年初めてとなる、107円台に突入しました。
 
 さて今週の見通しについて。細かく見ますと107円台後半のところに円高メドがあります。その円高メドで下支えされて、少し反発するシナリオも考えられます。が、現状、大きな流れとしましては下向き。さらに言えば、8月に109円~108円台で踏ん張っていた時に、ここらが底だろうと思って、ドル円を買い込んだ投資家も少なくありません。それらの買いポジションが、反発時に売られることにより円安の動きを抑制するでしょうし、なかなか反発しなければ、あきらめの投げ売りが殺到することも想定されます。そうなった場合、最大で105円台突入もあり得るとの、先週からの見通しを維持したいと思います。
 
 ユーロ円は先月もそうですが、今月も1ユーロ=131円から上に抜け出すことが出来ていません。今週、注目すべきポイントは、129円台半ばの水準。軽めのサポート帯が形成されており、そこから下抜けますと、大きく崩れるということではないのですが、次に128円台、すなわちこの夏の重要なサポート帯に接近することになります。いずれにしましても、まだこの夏のレンジ内との見方です。
 
 ポンド円は、8月に1ポンド=139円で底打ちして反発して142円を回復したところで、少し落ち着いた状態です。今月は、142円台後半~143円近くで上値を抑えられています。しかし、そこから上方へブレイクして、もう一段、反発が強まるシナリオも考えられます。その場合、具体的には146円回復も視野に入ってくると考えられます。(執筆者:為替王)(イメージ写真提供:123RF)