ピー・シー・エー(PCA) <9629> は、前週末8日に前日比変わらずの1542円で引け、1500円台下位で下げ渋る動きをみせた。日経平均株価が、4カ月半ぶりの安値に反落し、為替相場が、約10カ月ぶりの円高水準まで進み、北朝鮮関連の地政学リスクがなお懸念される悪相場環境下、同社が、今年7月31日に発表した今2018年3月期第1四半期(2017年4月~6月期、1Q)の大幅増益業績を見直し、前期業績と同様に期中の業績上ぶれ期待を高め、ディフェンシブ関連の割り負け訂正買いが下値に続いた。グループ会社のクロノス(東京都新宿区)が、開発・販売している就業管理システムが、安倍内閣が進めている「働き方改革」に関連してクローズアップされていることも、側面支援材料視されている。
 
■「DXシリーズ」の投入効果で製品売上が伸び新クラウドサービスの提供も寄与
 
 同社の今期1Q業績は、売り上げ21億800万円(前年同期比5.6%増)、営業利益1億7500万円(前年同期は2400万円)、経常利益1億8500万円(同3400万円)、純利益9800万円(同300万円の赤字)と大きく伸び、利益はすでに期初の今期第2四半期(2017年4月~9月期)累計予想業績を5000万円~5600万円上回って着地した。前期後半に発表した新シリーズ「DXシリーズ」の投入効果で製品売上高が、前年同期より10.6%増加し、クラウドサービスの売上高も、導入企業が9000法人を超え、昨年4月からインターネット上で利用できるアプリケーションを繋ぎ他社クラウドサービスと連携する「Web-API」サービスの提供を開始したことで同22.1%増と好調に推移したことなどが要因となった。
 
 今期2Q累計業績・3月通期業績は、期初予想を据え置きこのうち3月通期業績は、売り上げ98億7600万円(前期比5.5%増)、営業利益6億4500万円(同49.3%増)、経常利益6億6900万円(同44.4%増)、純利益4億2500万円(同2.65倍)と連続の大幅増益を見込んでいるが、業績予想の見直しが必要な場合は速やかに開示するとしている。前期業績は、2Q累計業績を含めて合計4回の上方修正を発表しており、再現期待につながっている。
 
 なおグループ会社のクロノスの就業管理システムやタイムレコーダーは、安倍内閣の成長戦略の「働き方改革」に関連して就業管理ニーズを取り込んでおり、医療情報システムのベンダーであるマックスシステム(東京都品川区)も、電子カルテル次期バージョンの新製品「HyMarks2」を完成したことで同社業績への寄与を強める。
 
■PBRは0.9倍と割り負け「半値戻しは全値戻し」で年初来高値にキャッチアップ
 
 株価は、前期第3四半期のV字回復・高利益進捗率業績を評価して年初来高値1720円をつけ、配当権利落ちとともに同安値1336円まで下げ、その後の前期通期業績の3回目の上方修正や今期業績の大幅続伸予想で持ち直し、年初来高値から同安値までの調整幅の半値戻し水準を固める動きを続けてきた。PER評価では24倍台と市場平均を上回るが、PBRは0.9倍となお割り負けており、相場格言の「半値戻しは全値戻し」通りに年初来高値へのキャッチアップを強めよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)