前回7月の欧州中銀(ECB)理事会でドラギ総裁が「金融緩和の縮小の議論を秋に開始」と発言した事で緩和縮小期待が高まるも、先月末から今月始めにかけてECB関係者が相次いで「意見集約に時間が掛かる」との見通しを示した事で、本日のECB理事会では18年1月以降の資産買い入れに関する決定は先送りされる公算だ。ECB声明やECBスタッフ予想、ドラギECB総裁会見から、今後の緩和縮小路線に変更がないかが、今回のポイントだ。物価や景気に強気な見方が示されるといったタカ派的な内容となれば、緩和縮小期待が維持されてユーロ買いが再開する公算である。

 ただ、ユーロ/ドル相場は緩和縮小期待などを背景として年始からほぼ一方向で上昇しており、予想外にハト派的な内容となれば失望からユーロが売られる事もあり得る。ユーロ高けん制発言にも注意が必要だ。直後のユーロ相場は荒れる可能性が高そうである。
 (執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)