朝方のオセアニア市場で109円23銭前後まで売られたドル円は欧州市場では109円台半ばから後半で推移。NY市場が休場のこともあり小動き。ユーロドルは1.19を挟んで小動き。今週のECB理事会での金融政策が最大の注目材料であり、様子見の姿勢が強まる。


ドル/円109.43~ 109.76

ユーロ/ドル1.1890~ 1.1922

ユーロ/円  130.13~ 130.71

NYダウ  ------ → 21,987.56

GOLD  ------ → 1,330.40ドル 

WTI ------ → 47.35  

米10年国債  ------ → 2.166%

 
本日の注目イベント

豪  RBA、キャッシュターゲット
中  中国 8月財新サービス業PMI
中  中国 8月財新コンポジットPMI
欧  ユーロ圏8月総合PMI(速報値)
欧  ユーロ圏7月サービス業PMI(速報値)
欧  ユーロ圏7月小売売上高
欧  ユーロ圏4-6月期GDP(確定値)
英  英8月サービス業PMI
米  ブレイナード・FRB理事講演
米  カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁講演
米  カプラン・ダラス連銀総裁講演
       
 昨日の早朝に109円23銭前後までドル安が進み、先週末のNY市場の引け値から1円程度の円高を記録したドル円でしたが、その後はもみ合いに終始し、109円台半ばで戻って来ました。NY市場が「レーバーデイ」で祝日だったことがある意味、幸いしたのかもしれません。仮にNY市場がオープンしていたら、債券市場で安全資産の債券が買われ、金利が低下することでドル売りがさらに強まった可能性があります。ただ、その分本日に持ち越されることも考えられますが、一日クッションを置いたため、特別な動きがない限り影響は限定的だと思われます。

 昨日はマティス国防長官がかなり過激は発言を行っていましたが、トランプ大統領は比較的冷静だったと言えます。今朝のブルームバーグはヘイリー国連大使の言葉を伝えており、同大使は北朝鮮が核実験を強行したのは「戦争を懇願する」行為だと主張し、「最強の制裁だけが、この問題の外交解決を可能にする」と述べています。また、トランプ大統領は4日、韓国の文大統領とドイツのメルケル首相とも個別に電話会談をし、高まりつつある危機について話し合ったようです。

 北朝鮮の挑発行為はエスカレートする一方で、このままでは今週土曜日9日の建国記念日にも何らかの行動を起こすことも予想されます。トランプ大統領がどのような対応を見せるのかが焦点ですが、今年4月にシリアを突然攻撃したように奇襲攻撃はできないようです。韓国が北朝鮮に対して最大限の非難をしながらも、一貫して戦争は回避する姿勢を見せているからです。そのため市場には武力衝突には至らないという見方が根強くあるようです。もっとも、北朝鮮もその辺りを考えて挑発行為を繰り返しているふしもあるようです。

 市場は度重なる北朝鮮からの威嚇行為にも徐々に慣れてきたようにも見受けられます。8月29日のミサイル発射では108円台前半まで円が買われたものの、その後は110円台半ばまで跳ね返されており、北朝鮮材料だけでドル売りを仕掛けるのもリスクがあります。今回の核実験では今のところ109円台前半までの円高で止まっています。このままにらみ合いが続き、武力衝突に発展しなければ、ドル円も110円台を回復し、安定することもあり得ます。一方で、これまでとは異なり、6回目の核実験を実施したことで、米国への核のリスクが高まっているため、米国の言う「レッドライン」を超えているとすればこのままでは収まらないことも想定されます。しばらくは不安定な状況が続くことになるでしょう。本日の予想レンジは109円~110円30銭程度とします。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)