8月の円高は結局、1ドル=108円台で止まりました。そして先週は反発して、110円を回復しました。7月31日号の為替相場見通しで「円高ターゲットはズバリ109円台前半~108円台後半」と予想しました。北朝鮮問題について、軍事衝突が起きれば、底抜けしてしまうリスクもあると考えて警戒してきましたが、結果的には、先週のミサイル発射も、アメリカ側が抑制的な対応をしたため、ほぼ予想通り当初の円高ターゲット(109円台前半~108円台後半)で底打ちする結果となりました。
 
 さて今週の見通しについて。短期的には、円安(ドル高)へ戻る局面が継続する判断になります。110円台前半に軽い節目があるのですが、その節目を突破して、少なくとも110円台後半~111円近辺へ向かう可能性が高いのではないかと見ています。8月に円高ターゲット(109円台~108円台)で、くすぶっていた期間がやや長いので(2~3週間)、その間に蓄積された相場エネルギーが決して軽微なものではありません。
 
 そのため、今回の円安方向への反発局面は、上記のターゲット(110円台後半~111円近辺)に到達して終わりということではなく、期間も値幅もやや長期化するシナリオも考えられますので、そのあたりを考慮しながら、実戦的な戦略を組み立てたいです(具体的には、上記ターゲットに到達したら全ポジション決済というよりは、一部残して、ちょっと欲張ってみるなど)。北朝鮮リスクについては、軍事衝突に至らなければ、大きな変動要因にはなりにくいと見ており、仮に、今週、緊張が高まっても、先月と同じく109円台~108円台がサポート帯になりやすいです。
 
 ユーロ円については、131円近辺の上値メドに先週到達して一旦反落した状態。さらに伸びる可能性もありますが、実戦の観点では、無理せず131円近辺で利益確定して、ノーポジションで様子見ということでもいいと思います。ポンド円については、先週末142円台後半まで戻ってきました。8月下旬に底打ちしてからの戻りがやや一方的ですので、今週は反落を挟む可能性も考えられますが、米ドル円なども含めて全面的な反発(円安)が続けば、144円台~145円近くも十分に視野に入っています。
 
 トルコ円が非常に堅調です。先週、1リラ=32円を回復しました。これからもトルコリラをコツコツ買い増しする予定の方にとっては、そんなに値上がりしなくてもいいよといった心境かもしれませんが、いずれにせよ、為替レートが安定していて、高スワップが毎日入るというスワップ重視の運用には、最適な環境が続いています。この先も近い将来、特に、深刻なリスクは見当たりませんので、スワップ狙いのトルコリラ投資は、悪くないのではないかと思います。(執筆者:為替王)(イメージ写真提供:123RF)