今年のドル/円相場は、月初の第1営業日に上昇するケースが多いという特徴がある。今年1-8月の第1営業日で、ドル/円の日足が陰線引けとなったのは4月3日だけだ。この日にしても、東京市場から欧州市場にかけて上昇していたが、NY市場に入り、ロシア・サンクトペテルブルクで地下鉄爆破テロ事件が発生したため急速に下落するという経緯があった。

 (1)月変りで本邦投資家などから新規投資の円売り(外貨買い)が出やすい、(2)前月末に向けて一旦円売りポジションを解消した短期筋が、改めてポジションを構築する、(3)米経済の腰の強さを睨んで雇用統計発表前の月初にドルが買われやすい、などが月初の上昇の理由として推測できよう。

 もっとも、本日は月初の第1営業日に(3)の米8月雇用統計が発表されるという珍しいケースだ。上昇アノマリーが踏襲されるかどうかは米雇用統計の結果次第という点もこれまでとは異なる。なお、米8月雇用統計の市場予想は、非農業部門雇用者数18.0万人増、失業率4.3%、平均時給前月比+0.2%、平均時給前年比+2.6%などとなっている。

(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)