ユーロ/ドル相場は、昨日の欧州市場で一時1.20699ドルまで上昇して約2年8カ月ぶりの高値を記録した。しかし、その後のNY市場では1.19453ドルまで反落。日足(ロウソク足)は長い上ヒゲを伸ばした陰線引けとなり、「トンカチ」と呼ばれる足型を描いた。「トンカチ」は上値の重い様子を表しており、高値圏で出現すると下落転換のシグナルになるとされる。200日移動平均線との上方乖離率が2010年以降で最大の1%超に達していた事もあって、目先的に反落リスクを警戒すべき局面と言えるだろう。
 
 こうした中、本日発表される独8月消費者物価指数・速報値は重要だろう。市場予想によると前年比+1.8%に加速(前回+1.7%)する見通しだが、もし予想外に減速する事になれば欧州中銀(ECB)の量的緩和(QE)縮小に対する期待が萎みかねない。その他、米8月ADP全国雇用者数および米4-6月期GDP・改定値が、ドル買い(ユーロ売り)を誘発する可能性がある点にも注意が必要だろう。
 (執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)