先週の為替はほぼ横ばい。1ドル=108円台後半~109円台で推移しました。7月31日号の為替相場見通しで、次のように予想しました。「円高ターゲットはズバリ109円台前半~108円台後半。そのあたりへ円高が進行することは、ちょっと避けられない状況ではないかと見ています」。 結果は予想通り、円高ターゲットに到達。さすがにターゲットに到達して、円高エネルギーが一旦吐き出されたため、108円台後半からさらに下回って円高に進むことはなく、一進一退の横ばいの推移となっています。
 
 さて今週の見通しについて。大きな円高ターゲットに到達した後は、先週のような横ばいの推移を挟んで円安に転換するケースもしばしば見られます。今回、円安に転換するために重要なのは、少なくとも109円台半ばの節目を超えること。ただ、それが出来たとしても、次に、110円台後半~111円台前半の水準はやや重たくなっており、そのあたりでは円安への動きを抑制されやすいと考えられます。
 
 一方、この夏、円高ターゲットに到達したからといって、それで円高が終了とも言い切れません。北朝鮮リスクもそうですし、アメリカ国内情勢も、トランプ大統領の個人的な資質や、公約の実現可能性について懸念があり、もしも、議会で予算が通らなければ、9月末の期限過ぎに、政府機関が閉鎖されるかもしれないという波乱要素もあります。

 チャート分析において、円高方向で重要なのは、この夏の当初ターゲットの109円台前半~108円台後半。先週末時点では、そのターゲットでしっかり、円高の動きが止まりました。が、もしも、今週以降、その当初ターゲットから下抜ける動きが強まりますと、年初来安値(108円)を下回って、少なくとも107円へと円高が拡大するシナリオが現時点では、確率が高いとは言えないまでも、一応、想定されますので、頭に入れておきたいです。(執筆者:為替王)(イメージ写真提供:123RF)