ドル円は今夜のイエレン議長の講演待ちの雰囲気の中、長期金利の上昇を背景に109円60銭まで上昇。経済指標が予想を下回ったことでドルが売られる場面もあったが、終始109円台で推移。ユーロドルは1.18を挟みもみ合い。こちらもドラギ総裁の講演待ちとなり、商いも閑散。

 株式市場は反落。食品、小売株が売られたが取引は低調。ダウは前日比28ドル下げ2万1780ドル台で引ける。債券相場は反落。午後に入ると原油価格の下落をにらみながら下げ幅を拡大。長期金利は2.19%台へと上昇。金は続落。原油価格は大型のハリケーンが発生との情報に大幅続落。

新規失業保険申請件数    → 23.4万件

7月中古住宅販売件数    →  544万件

ドル/円109.12~ 109.60

ユーロ/ドル1.1788~ 1.1814

ユーロ/円  128.79~ 129.36

NYダウ  -28.69 → 21,783.40

GOLD  -2.70 → 1,292.00ドル 

WTI -0.98 → 47.43  

米10年国債  +0.028 → 2.194%


本日の注目イベント

日   7月消費者物価指数
独   独4-6月期GDP(改定値)
独   独8月ifo景況感指数
米   7月耐久財受注
米   イエレンFRB議長講演(ジャクソンホール)


 ドル円は東京市場では買い意欲が強く、108円台後半ではドルが買われる傾向が続いている一方、海外市場、特にNY市場ではドルの戻りを売る傾向が強まっています。これまでは110円を挟む展開だったものが、足元では109円を挟む展開になっており、1円程度レンジが下方に移ったようです。

 それでも昨日のNY市場では終始109円台で推移しており、今週最大の材料である今夜のジャクソンホールでのFRBとECBトップの講演待ちの状況です。イエレン議長は日本時間の今夜11時に講演を行う予定となっており、ドラギ総裁は明日の朝方の4時の予定になっているとブルームバーグは伝えています。

 イエレン議長は「金融の安定」というテーマで講演することになっており、利上げやバランスシートの縮小開始に関しては特にヒントを与える発言はしないのではないかとの見方が強まっています。ドラギ総裁についても、「量的緩和の縮小につては秋に議論する」と、先の講演で述べており、こちらも市場が期待するほどの内容ではないのかもしれません。ただこのところのユーロ高に対し慎重な姿勢を示せば、ユーロは100ポイント以上の下落をみるかもしれませんが、一方でユーロ高についてあまり懸念していないとの認識を示せば、再び直近の高値である1.19台前半を試すことになる可能性もあります。

 ドル円は『日足』チャートを見ると三角形の山を何度も形成し、狭いレンジですがそれなりの値動きがあるのが分かります。言い換えれば一方方向へのトレンドが形成されていないということです。このような状況下では、トレンド系のテクニカルの代表でもある「一目均衡表」はなかなか機能してくれません。もともとはトレンドの発生に付いていく「純張り」だからです。ここは、レンジと割り切って「逆張り」の方が利益を取りやすいと言えます。

 ただそれでも大きな利益は望めず、小まめに利益確定をするしかありません。大きな利益を狙っていても、いいポジションがいつ含み損に変わるかもしれません。注意したいのは、現在のレンジがどちらかに抜けた場合にはその方向に付いて行き、「純張り」に方向転換することが重要です。

 本日も日中は活発な動きは期待できませんが、現在「2時間足」では雲の下限に上昇を抑えられており、これを上抜けできるかどうかに注目しています。予想レンジは109円~110円といったところでしょうか。 (執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)