2017年の「お盆休みの円高」は、結局、一時的には108円台、終値では109円台まで。先週末も109円台前半で終わりました。「円高ターゲットはズバリ109円台前半~108円台後半。そのあたりへ円高が進行することは、ちょっと避けられない状況ではないかと見ています」(7月31日号の為替相場見通しより)、「最大109円台前半~108円台後半との円高ターゲットを維持します」(8月7日号の為替相場見通しより)、などと予想してきましたが、この円高予想がまさしくドンピシャで的中しました。
 
 さて、お盆休みが終わりましたので、ほぼ毎年恒例の「お盆の円高」も終わったかといえば、現状、そうとも言い切れません。7月の114円を頂点として、円高トレンドに入っていますが、現状、そのトレンドがまだ継続中との認識です。細かく見ますと、この109円近辺の水準の重要度が高まっています。今月はすでに複数回、108円台に突入する場面を経験していますが、いずれも一時的。だいたい109円近辺の水準で、下値(円高方向への動き)がサポートされています。
 
 ということで、今週も109円近辺の水準が意識されます。万が一、その水準を完全に割り込むような展開になりますと、円高がさらに拡大する可能性が高まります。その場合、具体的には今年の安値(108円台)を下回って、少なくとも107円台前半あたりへと円高が拡大する可能性があります。また、円安方向については、現状、110円台後半の水準が大きな節目となっており、その水準を超えられれば、トレンド転換が見込めるのですが、先週末の水準からは、まだだいぶ距離があります。
 
 次にユーロ円。米ドル円や豪ドル円が、8月前半のうちに当面の円高ターゲットに到達したのと対照的に、ユーロ円は、粘り強く横ばいの推移が続いていました。が、先週金曜日、ようやく1ユーロ=127円台に突入しました。128円台や127円台にちょこちょこ節目がありますので、これまで下支えされたり反発したりしています。ただ、最大で125円というターゲットは現状まだ特にトレンドが変わったわけでもないので、維持したいと思います。
 
 一方、ポンド円は、いい感じで下がってきています。他の主要通貨と同じく、円高トレンド継続中で、しかも先週はやや重要度が高かった節目(142円前後)を下方へ崩れてきましたので、この先、最大で1ポンド=137円台もあり得ると見ています。(執筆者:為替王)(イメージ写真提供:123RF)