ユーロ/ドル相場は、約2年半ぶりの1.19ドル台まで上昇した後、先週9日に一時1.17ドル台を割り込む調整が入ったが、11日には1.18ドル台半ばまで持ち直した。米連邦準備制度理事会(FRB)による年内の利上げ観測が後退する中でドルが売られやすい地合いとなっている。一方、欧州中銀(ECB)は年内にも金融政策の正常化(緩和縮小)に動くとの見方が根強い事からユーロは下落しにくい。

ただし、北朝鮮情勢は波乱要素として認識しておく必要がありそうだ。米朝間の軍事的緊張はドルの重しと見る事もできるが、緊張がさらに高まれば、大きく膨らんだ投機筋のユーロ買いポジションに手仕舞いの動きが入るきっかけとなってもおかしくない。「有事のドル買い」に繋がる可能性も捨てきれないだろう。その場合、9日安値の1.17ドル前後で踏み留まれるかどうかにも注目しておきたい。(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)